2019年03月16日 テレビ

 女優の菊池桃子さんが、30日に放送される特別番組「独占取材 北朝鮮拉致 前略 めぐみちゃんへ 〜横田夫妻、最後の戦い〜」(フジテレビ系)内のドキュメンタリードラマで、横田めぐみさんの母・早紀江さんを演じることが16日、明らかになった。俳優の勝村政信さんが父の滋さんを演じる。菊池さんは早紀江さんの20代から現在までを演じるという。

 番組は、同局が取材した2000本以上の報道素材から、横田夫妻の知られざる姿などを紹介。現在86歳の滋さんは昨年4月から入院生活が続いている。滋さんが集会でなかなか言葉が出ずに詰まってしまう場面、会見で絞り出すようにめぐみさんの名を呼ぶ場面、靴の脱ぎ履きも含め日常生活のすべてを早紀江さんがサポートする場面などが登場する。笑顔を絶やさず精力的に活動してきた滋さんの姿など、入院するまでの姿なども紹介。北朝鮮でめぐみさんと8カ月暮らした曽我ひとみさん、蓮池薫さんも取材に応じ、めぐみさんについて語る。

 ドキュメンタリードラマでは、早紀江さんがめぐみさんに宛てた手紙を軸に、夫婦の戦いを描き、菊池さんと勝村さんが40年を超える夫婦を演じる。番組は30日午後3時半から放送。

 ◇菊池桃子さんのコメント

 ――今回横田早紀江さん役のオファーを受けたときの感想は?

 正直、難しいなと思いました。報道番組を通して拉致事件のことは何となく知っていましたが、詳しいわけではなかったですし、多くの人が知っている人物を演じるのが違和感なくできるのか不安でした。でも、台本を読んだとき「自分の子供が突然いなくなったらどうしますか?」というシンプルな親心がテーマの中心にあったので、それだったらできるかな、と思いました。

 ――母という立場で早紀江さんが突きつけられた現実をどうとらえましたか。

 本当に怖くて苦しくて悲しいことだと思います。自分に置き換えて想像したこともないし、想像したくもないことです。

 ――早紀江さんに抱いていた印象と演じてみて変わったことは?

 報道番組で見ていた早紀江さんには、とても強い方だなという印象がありました。インタビューにも毅然と答えていらして。そこが、自分が演じる上で壁になるかなと思ったのですが、プロデューサーさんとも話して思ったのは、早紀江さんは、実際は強いわけではなくて、普通のお母さんなんだ、と。そんな普通のお母さんがあそこまで人々に強い印象を与えるほど頑張らなくてはならないのか、という意味を皆さんに考えていただくきっかけになればと思います。皆さんの知っている早紀江さんのイメージを見せたいなと思いつつも、家庭にいるシーンでは、皆さんが知らないような普通のお母さんでいるところをしっかりお見せしたいです。

 ――印象的なシーンは? また難しかった点があれば教えてください。

      ===== 後略 =====
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