3月3日に日本テレビ系「日曜ドラマ」枠で放送された連続テレビドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』第9話が平均視聴率12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマーク。
前週第8話で記録した12.0%から0.9ポイント上昇し、5週連続でのアップ&4週連続での自己最高更新となった。

今期の連ドラのなかでは、連続テレビ小説『まんぷく』(NHK)や人気シリーズ『相棒 season17』(テレビ朝日系)を除く新作としては、直近放送回の視聴率はダントツの1位だ。

本作の主演は、同月1日に都内で行われた第42回日本アカデミー賞の授賞式でプレゼンターを務めたことでも話題の菅田将暉。
第37回日本アカデミー賞で新人俳優賞、第41回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞している、実力派の若手役者だ。
『3年A組』では、生徒を“人質”にして校内に立てこもる教師・柊一颯を演じている。

柊はこれまでに、自殺した生徒・景山澪奈(上白石萌歌)を苦しめた“フェイク動画”にかかわる人物を暴いていき、そのために人質にされた29人の生徒たちも柊の思いに心を動かされていった。
世間でも柊を“ヒーロー”とする意見が続出し、逆に自殺する直前の澪奈と共に防犯カメラに映っていた教師・武智大和(田辺誠一)を糾弾する声が殺到。
しかし、第9話で柊がつくった“フェイク動画”がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上に投稿されると、世間でも“柊一颯真犯人説”が拡散し、バッシングが飛び交った。

動揺する生徒たちに、柊はこの展開も“シナリオ通り”であることを告げた上で、「すべての真実を話す授業」を行う。
その後、柊は学級委員長・茅野さくら(永野芽郁)の制止を振り切って、新たに人質にとっていた刑事・郡司真人(椎名桔平)を連れて屋上へ。
ほかの生徒が、生放送されている柊の動向をスマートフォンなどで見守るなか、さくらは教室で「私が澪奈を殺した」と激白。そして、同じとき、柊が突然の銃弾に倒れる……という内容だった。

今回は“数年後の3月9日”のシーンからスタートしたため、インターネット上の視聴者も「ブッキー(柊の愛称)がこうなるとはわかってたけど、やっぱりツラいわ」としんみり。

一方、柊が「すべての真実を話す授業」を行ったシーンは、生徒に話した内容がオンエア上では一部“無音”になって伏せられるという演出が施されており、
「はぁ? やっといろいろ明らかになると思ったのにまだ引っ張るの?」「なんか生徒は泣いてるけど、置いてけぼりの視聴者はイライラするよね」などと不満の声もみられた。
「ストーリーはさておき、菅田くんの演技はすごい」「テレビ画面越しでも迫力ある」といった意見も多いだけに、
なおさら「菅田くんの熱演シーンが無音だったのが残念すぎる」と思われたようだ。

また、さくらの告白に関しても「怪しいと思ってた」「実際にさくらが殺したんじゃなくても、なんかワケありな雰囲気はあったもんね」
「ある程度、予想の範囲内っていうか……つまらない」というコメントが散見された。それでも、真相を見届けるため最終回まで視聴する人は多いだろう。
結果的に賛否が分かれるラストだったとしても、数字は良いはずだ。

ちなみに、同じ日曜夜の連ドラとして、この日はNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』第9話が9.7%、TBS系「日曜劇場」枠の『グッドワイフ』第8話が8.7%と、ともに視聴率1ケタを記録。
『3年A組』と同じく日テレ系のゴールデン・プライムタイム帯で放送中のドラマとなると、「水曜ドラマ」枠の『家売るオンナの逆襲』と「土曜ドラマ」枠の『イノセンス 冤罪弁護士』だが、
当初期待されていた『家売るオンナの逆襲』は現在4週連続で視聴率が低下しており、『イノセンス』は1ケタを連発中。
『3年A組』は次週、一足先に最終回を迎えるとあって、どんな数字を記録するのか注目である。

http://dailynewsonline.jp/article/1718748/
2019.03.05 19:40 ビジネスジャーナル