※2019年2月23日(土)24:20〜24:50にテレビ東京で放送の「FOOT × BRAIN【レジェンドと振り返る平成サッカー史!後編】」より抜粋

“夢”の平成14年(2002年)
「日韓ワールドカップ」“迷”采配の真実

ナレーター「多摩川に現れたアザラシのタマちゃんに子どもたちから歓声が上がったこの年、サッカー界でも大歓声が沸き起こった。
そう、初の自国開催となった日韓ワールドカップ。イングランドのベッカムを始めとした世界の超スター選手が次々と日本へ。
我らが日本代表も鈴木(隆行)の執念のゴールで火が付き、中田(英寿)、小野(伸二)、稲本(潤一)らシドニー・オリンピックを経験した黄金世代が躍動。
初勝利、初の決勝トーナメント進出に、老若男女問わず列島中が歓喜した。当時の盛り上がりに、メンバーだった秋田、楢崎は…」

・グループリーグ:日本△2-2△ベルギー、日本○1-0●ロシア、日本○2-0●チュニジア
・決勝トーナメント1回戦(ベスト16):日本●0-1○トルコ

ANALYST・福田正博「盛り上がりましたよね、自国開催だから。凄かったでしょ?注目が」

元名古屋グランパス・楢崎正剛「そうですね。凄かったです。でも試合の時は歓声が凄くて、声とか全然通らなかったです。代表戦で、ある程度そういう感覚は掴んでるなと思ってたんですけど、本大会のその感じは全然違いました」

ナレーター「期待されていたのも当然。当時のトルシエ・ジャパンのメンバーは、ワールドユースで準優勝し(1999年)、アジアカップを制覇(2000年)。世界と渡り合える力を持っていた。その強さの秘密とは?」

(※参考までに、1999年のワールドユースでは、大会ベストイレブンに日本からは小野伸二と本山雅志が選出される)
(※参考までに、日本は2001年のコンフェデ杯で準優勝。GL:日本3-0カナダ、日本2-0カメルーン、日本0-0ブラジル、準決勝:日本1-0豪州、決勝:日本0-1フランス)

ANALYST・秋田豊「これだけ組織的に戦うと、日本の力が出せるんだっていうのは初めて感じたことで、ラインコントロールを3バックでやることによって、相手にスペースを与えないとか、
そういうことができるんだっていうのが初めて知れた時で、本当にチームに一体感があって、あの時、本当にもっともっと上に行ける可能性があったんじゃないかなと思うくらい強いチームでしたね。まだまだ行けそうだったよね?」

・フラット3:3人のセンターバックを一列に並べて、DFラインをコントロールする

楢崎正剛「本当は『行かなきゃいけない』と思ってたんで、決勝トーナメントに行って、凄く雰囲気も良くて、自分たちもノッてた時に負けちゃったから、なんかこう、もったいないというか、そういう気持ちで終わってしまった感じはありますね」

秋田豊「ちょっとテンパっちゃったよね、(トルシエ)監督ね。ウイングハーフに小野伸二で、トップ下に三都主とか。
試合前に山本昌邦コーチに言ったんですけどね。『山本さん、こ、これはダメでしょ』って。皆がそう思ってたと思うんですけど。小野と三都主が逆なのに、それをやったっていう」

MC・勝村政信「確かに監督の“経験”ってのもね、僕らには分からなかったことじゃないですか。ワールドカップの経験が監督にそこまで無かったっていう、経験値の少なさっていう。そんなこともあるのかっていう」

【トルコ戦のスタメン(3-4-2-1)】日本0-1トルコ
     西澤
  三都主  中田英
小野        明神
    稲本 戸田 
 中田浩 宮本 松田
     楢崎

※参考
【ベルギー戦のスタメン(3-4-1-2)】日本2-2ベルギー
    柳沢 鈴木
     中田英
小野        市川
    稲本 戸田 
 中田浩 森岡 松田
     楢崎

【ロシア戦&チュニジア戦のスタメン(3-4-1-2)】日本1-0ロシア、日本2-0チュニジア
    柳沢 鈴木
     中田英
小野        明神
    稲本 戸田 
 中田浩 宮本 松田
     楢崎

>>2-5あたりに続く)