東北人魂 小笠原満男

チームが勝てない時期、練習中に5、6人の男性サポーターが突然、グラウンドに入ってきて
「気持ちが入っていない」と僕たちに詰め寄った。
「俺たちの給料はお前たちよりゼロが1、2個少ない。そのお金を旅費に使い、
週末に家族を残してアウェーまで応援に駆けつけている。この思いを、お前たちはわかっているのか」

こうした熱意が支えてくれるからこそ、サッカー選手という存在は成り立つのだと再認識させられた。