カンボジア国籍のアスリートタレント・猫ひろし(41)が21日、都内の東京タワーで行われた「バナナ摂取が運動に及ぼす効果」発表会(ドール主催)に出席した。

 猫は高所恐怖症にもかかわらず、東京タワーの外階段600段を駆け上がり「走る前にバナナを食べたのであっという間だった。疲労感もない」と笑みを浮かべた。

 リオ五輪にカンボジア代表として出場経験のある猫は、自己ベスト2時間27分48秒を誇り、3月3日の東京マラソンには“外国人枠”でエントリーしている。

「今は大会前で食事制限中。どんどんやせてきて、クリス松村に間違えられる。でも、すごく調子がいい。例年、インフルエンザや脱腸になったりトラブルがあるが、今年は好調」とか。

 よほど自信があるらしく「昨年からコースが変わって、自己ベストが出ると思う。猫だったら2回死んでいる年齢だが、バナナを食べて自己ベストを破り、最高記録を出したい。まだやれるぞ、というところを見せてやる! 余裕があったらニャー、昇龍拳などのギャグも出す」と豪語した。

 この日共演したマラソンランナーの谷川真理(56)は、24歳から走り始め、1991年の東京国際女子マラソンに優勝した遅咲きで知られる。

 谷川は「顔の色つやがいいし、絞れてきている。彼は30代と遅くから始めたので伸びシロがある。38歳で北京五輪の金メダリストになったコンスタンティナ・ディタ選手(ルーマニア)の例もある。自己新が出ると思うので、あきらめずに挑戦してほしい」と、猫にエールを送った。

 これに対して猫は「カンボジアでは犬に追いかけられて、猫、犬、猫、犬の状態になりながらアンコールワットを走ったり、虎が出る山でトレーニングをしている。日本では木場公園や皇居を走り、大会に備えて低酸素室、加圧トレーニングを積みながら、標高の高い富士山にも行っている。補給ポイントでは、おいしいからといってバナナをお代わりしすぎて足を止めないように気をつけたい」とユーモアを交えながらコメント。

 来年の東京五輪に向けて「今年、(選考を兼ねた)東南アジア選手権があるので、ここまできたら集中力を切らさずにやるだけ。若い選手にはハーフまでは負けてしまうが、フルマラソンで結果を出す」と気合をみなぎらせた。


2019年02月21日 16時03分
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/1288186/