「GLORIA」など数多くの名曲を世に送り出したロックバンド「ZIGGY」のボーカル、森重樹一氏は長くアルコール依存症に苦しんだ過去を持つ。鬱(うつ)情態に陥り、自殺を考えた時期さえあった。医師や自助グループの支援を受けて酒を断ったが、今も「一杯飲めば、元の状態に戻る」と自覚しながら活動を再開。「音楽を創造する平均値はかつてより上がった」と振り返る森重氏は、依存症からの回復を目指す人々を支援する活動にも力をいれている。

 ◇酒を飲むことで楽に
 ZIGGYは1984年に結成。多くのメンバーが入れ替わったが、森重氏は一貫してZIGGYの中心として活躍。「GLORIA」がオリコン上位に入り、テレビ番組にも数多く出演するなどしたが、2008年に活動を休止している。その最大の要因は、森重氏のアルコール依存だった。

 森重氏は「芸能界に入っていくことへの恐れがあり、酒を飲むことで楽になった」とバンド結成当時を振り返る。その後、気が付くと飲量が増え、山手線の網棚に寝たり、飲酒運転で捕まったりいったと問題行動も起こしていた。「ロックなのでお酒を飲むのは自然だったし、創造性も得られると思っていた。堅苦しい、物事を仰々しく考える自分の気質(きしつ)を取り払ってくれる役割があった」という。

 しかし、飲み始める時間が年々早まり、「最後の何年かは体からアルコールが抜けることはなくなった」。妻子とは別居状態になり、当時は「相手のことを思いやる気持ちなんて一切なかった。(俺が)死ねばいいんだろう。生命保険が入るからなんとかなるだろう」と考えていた。
(以下ソースで)

2/16(土) 17:11配信 時事通信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190216-00010001-jij-hlth
画像 インタビューに応える森重樹一氏
https://amd.c.yimg.jp/amd/20190216-00010001-jij-000-1-view.jpg
https://amd.c.yimg.jp/amd/20190216-00010001-jij-001-1-view.jpg
https://amd.c.yimg.jp/amd/20190216-00010001-jij-002-1-view.jpg
https://amd.c.yimg.jp/amd/20190216-00010001-jij-003-1-view.jpg