球春到来――。プロ野球の春季キャンプが2月1日から一斉にスタートした。

 12球団の中でもひときわ注目を集めているのは、大型補強を敢行した巨人だ。何だかんだ言っても報道陣の数は群を抜いている。その巨人の春季キャンプ地、宮崎総合運動公園に今年からまた1つ大型施設が完成した。メイン施設のサンマリンスタジアム宮崎に隣接する屋内型新ブルペンとサブグラウンドである。

 総工費は1億6500万円。宮崎県の全額負担で新設された新ブルペンは、本拠地の東京ドームに近い仕様となっており、完全屋内型で雨風の悪天候を気にする必要もなくなった。これまでの旧ブルペンは同じ敷地内ながらも、サンマリンスタジアム宮崎から約2キロ離れた場所にあって、マイクロバスでの移動を余儀なくされていた。新ブルペンは時間的ロスもなくなり、サンマリンスタジアム宮崎から徒歩1分未満の距離であることから、投手陣は今キャンプでストレスを感じずに順調な調整を続けているようだ。

 それにしても、宮崎県の大盤振る舞いには目を見張る。巨人の春季キャンプ地、宮崎総合運動公園には従来のサンマリンスタジアム宮崎、雨天時屋内練習場の木の花ドームに加え、屋内型新ブルペンにサブグラウンドと12球団の中でも有数の超豪華施設がそろった。その背景には、やはり宮崎県の巨人に対する気遣いがうかがえる。何としてでも宮崎キャンプを永遠に存続させてほしいという思いがあるからに他ならない。

 1959年以来、巨人は宮崎で春季キャンプを張っている。しかし2011年から沖縄県那覇市の奥武山野球場(沖縄セルラースタジアム那覇)を中心とする県営奥武山公園で第2次キャンプを行うことになり、第1次キャンプのみとなってしまった宮崎には、「撤退ムード」が一時高まった。当時の球団代表職にあった清武英利氏は「巨人が宮崎から撤退することはない」と明言していたが、その後同氏は失脚。それだけに県関係者たちは「那覇に巨人を奪われるのではないか」と一様に危機感を強めていた。

■宮崎キャンプでの経済効果

 巨人が宮崎でキャンプを行うことによって、経済効果はどのくらいあるのだろうか。メディアによる宮崎のPR効果はもちろんのこと、選手や首脳陣、チームスタッフらが一同に集結し、メディア関係者やファンもドッとやって来れば飲食や宿泊で多額のお金が落とされ、街全体が潤う。県内では「巨人が2週間だけでもキャンプをやってくれれば、それだけで県関連全体で30億円以上の経済効果が見込める」と分析する声もあって、まさに宮崎にとって巨人は“ドル箱”とみていいだろう。

 だからこそ「何としてでも巨人は手放したくない」というのが宮崎県側の本音なのだ。しかも、今季から原辰徳監督が通算3度目の就任。原監督は「脱宮崎推進派」ともささやかれているだけに、宮崎県関係者は焦りに拍車がかかった。

 実際、原監督は第1次政権下の04年に、グアム第1次春季キャンプの実施を決定(監督は03年に辞任)。第2次政権時代の11年には、当時のフロントと話し合いの末に、第2次春季キャンプ地として沖縄県那覇市での“半鞍替え”にOKしている。

 基本的に「春季キャンプは温暖な地でやることが理想」という考え方を持つ指揮官の4年ぶりとなる古巣復帰によって、多くの宮崎県関係者たちが「何があっても1次キャンプの牙城だけは守らねばならない」と強い意志を固めたのは、自然の流れだったのかもしれない。

 巨人の主力選手たちからも、「宮崎より暖かい那覇へ早く行きたい」と密かにグチをこぼす声が漏れ伝わっている。他の球団を見ると、第2次以降であれば、実に12球団中8球団が沖縄本島で行っているのが現状だ(石垣島のロッテを除く)。暖かいだけでなく、これだけの球団が集まっていれば練習試合も組みやすい。そう考えると、さまざまな調整面において選手たちにはかけがえのないプラス作用が働くことになる。
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■「那覇完全移転プラン」は一時凍結か

 一方の宮崎は2月中旬を過ぎると、第2次キャンプ開始とともにチーム数が減り、ソフトバンク、西武、オリックスの3球団のみ。本土からのアクセスは那覇よりも良好で、ファンの来場者数でも“圧勝”しているものの、

 以下ソース先で

2/7(木) 13:28
ITmedia ビジネスオンライン
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190207-00000051-zdn_mkt-soci&;p=1

★1が立った時間 2019/02/08(金) 14:26:25.12
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