この辺のモノが分かっている世代が健在なうちに、声優界は変われるだろうか
自称プロ声優の臭みが嫌気されて素人が起用される
タレント起用は声優側にも問題があると思えるかどうかだよ

声優:田中真弓さんゲストトークショー
http://www.tokyo-anime.jp/square/archives/909

アニメーションのアフレコの仕事と平行して、舞台の数も減らさずに続けているのは、
「あぶない」と自分が思うところがあるんですよね。

つまり声優は、類型の形でお芝居をする場合が多いんです。セリフはブレスを画面ときっちり合わせなくてはいけない。
その演技に慣れてしまうと、実際の日常にはそんな人は居ないような、デフォルメされた人の演技になってしまうんですよ。
舞台の上で、いざ自分の姿を出して演技したときに声だけがヒラヒラしてしまう。
ちゃんと自分の肉体を通して、演じていかないと役者としてしっかりしたものを無くしてしまうのではないかという
危惧があるんですね。舞台の上では自分が存在するわけですから。

例えば、アニメでは自分のセリフが無い部分はキャラクターが絵で芝居してくれますが、
舞台では相手のセリフを聞いている部分も演じていかなきゃいけない。
そうゆうことを長いことやらなくなってしまうと「自分」と「絵」だけになってしまうんですよ。

相手役が居ないし、相手役のセリフも聞けずに、空想上のキャラクターを上手に演じる技術だけついてしまうというか。
「それっぽい芝居」だけが上手くなっていってしまうことは俳優としてどうなんだろうと思ってしまうのです。
もともと演劇が大好きで劇団に所属していた経緯もあるのでそのように考えてしまうのかもしれません。