中日の与田剛監督(53)とOBの立浪和義さん(49)=本紙評論家=がキャンプ地の沖縄で対談した。
気になるドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=の育て方、抑え投手、内野布陣…。
かつて豪腕クローザーと花形内野手としてともに戦った2人が、率直に語り合った。 (構成・生駒泰大)

 立浪さん「昨年、ドラゴンズは5位という結果に終わりました。解説という立場から見てきて、
特に終盤にひっくり返されることが多く、そこから連敗を招いてしまったと思うんです。
与田さんは監督になられて、中日の投手陣にどのようなイメージを持たれましたか?」

 与田監督「防御率が12球団ワースト、逆転負けが38試合。
じゃあ先発投手がどれくらい投げられたか調べると、規定投球回はガルシア1人。
次に吉見が120イニングくらい。これじゃあリリーフは毎日しんどかっただろうな
、肉体的にも精神的にも、って。僕とかタツ(立浪)が現役のときは今中、山本昌あたりが先発すると
悪くても7回までは、という安心感があった。それがリリーフ投手には大事」

 立浪「確かに後ろの投手ばかりがクローズアップされているんですけど、
若手の先発に頑張ってもらわないといけないんですよね。
そういう目で若い投手たちを見てみても、今のところまだはっきりとした名前が挙がってこないな、という感じです」

 与田「そうだよね。ここはもう、この選手って決めたらある程度我慢して使う。
負けても6回まで、7回まで投げさせる、という勇気を持たなきゃいけない、とはすごく思ってる。
でないと育たない。リリーフも育っていかない。簡単ではないけど、負けて文句を言われても、僕が我慢しなきゃいけない」

(中略)

 立浪「それから、今年は根尾選手が入りました。期待が非常に大きくて、ケガもありましたし、
考えなきゃいけないことがいろいろと多いでしょうけど、監督としてどういった方針をお持ちですか」

 与田「それはタツに相談しようって思ってたんだ。本当に。同じように高校からドラ1で入って、
タツの意見は根尾にもすごく参考になると思う。ポジションは、本人のショートからスタートしたいという意志を
まずは尊重してみようかなと。ただこれは、やってみて、チーム状況も含めて、もしかしたら違うポジションが合うかもしれない。
一番の目標はドラゴンズで15年、20年と活躍できるスターになってほしい、ということ。いろんな意見が出てくると思う。
最終的には1つしか(ポジションは)できないけど、いい方向に導いてあげなきゃいけない。
だから、タツの意見をすごく参考にするんで、頼んじゃう、もうここで」

 立浪「はい。僕も何か参考になるような話ができればな、と思っています。
間違いなくいい素材なので、すごく大きな楽しみが一つできたなと感じますね」

http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201902/CK2019020702000103.html
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