日本ハムの新人の中で、最も練習している、とチーム内で評判になっている。

 ドラフト4位の万波中正(横浜)だ。高校時代は投手兼外野手。高校通算40本塁打をマークした将来の長距離砲は入寮するや、とにかく打ちまくっている。全体練習後に居残りで黙々と1時間、2時間とマシン打撃をこなすのは当たり前。手のひらにできた特大のマメがそれを物語っている。

 昨17日も全体練習後、JRA競馬学校の生徒との交流会が始まるまでの合間を縫って約30分、打撃練習をしたほどだ。

「突き動かされるようにやってます」

 万波はつい先日、こう言っていた。

「まだまだ今の自分ではダメですし、せっかくいつでも練習できる環境があって、時間もタップリあるのに、もったいない。高校時代も打ってる方だったとは思いますけど、授業があったので、どうしても練習時間は限られましたからね」

 年末は2日間、母の実家でゆっくり過ごすと、元日から練習して、プロ入りに備えた。

 部活の引退後、筋力アップに励んだ万波は、入寮時に「大きな目標を持って頑張りたい。一番取りたいタイトルはベストナイン。バランスの良い選手になりたい」と話した。

 今のレギュラーである西川や近藤らも、寮生時代は室内練習場で夜な夜な練習に励んでいた。面白い新人は、1位の吉田輝星だけではない。

ドラ4の万波中正(C)日刊ゲンダイ
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