読売テレビの伝川幹(つたがわ・かん=69)社長が17日、大阪市内のホテルで新春社長会見を開いた。

 同局制作の情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)の放送をめぐって、歌手のASKA(60)が「未発表の楽曲を放送され、著作権及び著作者人格権を侵害された」と訴えた問題で、東京地裁は昨年12月、賠償を命じる判決を下した。

 この件について伝川社長は「東京地裁から賠償の判決をちょうだいした。控訴期限が過ぎ、双方決着いたしました」と解決済みであることを明かし、「判決を真摯に受け止め、スタッフ、社員の指導、番組のチェック体制を改めて徹底してまいりたい」と語った。

 ASKAは、2016年11月28日放送の同番組で、芸能リポーターの井上公造氏(62)が、自身に許可を得ることなく未発表の楽曲を放送したとして、約3300万円の損害賠償を求める裁判を起こした。東京地裁は同局と井上リポーターに約117万円を支払うよう命じた。

 判決後、ネット上では番組や井上リポーターを非難する声が見られ、中には芸能リポーター不要論を主張する意見もあった。

 ワイドショーなどで欠かせぬ存在になっている芸能リポーターだが、今回の判決が、今後の起用に影響するかについて伝川社長は「責任は番組を報道した私どもにあると思っている。さまざまな番組での活躍もございますので、井上さんについてどうこうとは考えておりません」と語った。


2019年01月17日 17時24分
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/1250683/