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2019年1月13日 06:00

歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)と俳優の阿部サダヲ(48)がダブル主演するNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」(日曜後8・00)は13日、第2話「坊っちゃん」を放送。
「日本のマラソンの父」と称される前半の主人公・金栗四三(かなくり・しそう)の幼少期が描かれる。全国約1500人をオーディションし、演技経験のない久野倫太郎くん(8)を発掘、異例の抜擢。2013年前期の連続テレビ小説「あまちゃん」に続き、脚本家の宮藤官九郎氏(48)と再タッグを組むチーフ演出の井上剛氏に起用理由や全体のプランなどを聞いた。

中略

幼少期の四三を演じたのは、地元・熊本の小学2年生、久野倫太郎くん(8)。約4カ月にわたって全国約1500人をオーディションし、決定。昨年4〜5月に行われた熊本ロケに約7日間、参加した(当時7歳)。

井上氏は「主人公が独特の素朴さを持っているので、まだ何色にも染まっていない人を探していたら、やっと最後の最後に見つかりました。おばあちゃんがNHK熊本放送局に応募したそうです」。大河や朝ドラは主人公の幼少期を描く時、キャリア豊かな子役を起用することが多いが、今回は演技経験のない“素人”。「最初はどうしようかと思いました」と苦笑いしながらも「幸い、セリフもそれほどなかったので、何とか本人を誤魔化しながらですね。台本も見たことがないし、まだ漢字も読めないし、7歳の子供に『この人がお父さん』と言っても、なかなか思えないじゃないですか。方言も感情が高ぶると出るんですが、そこまで持っていかないといけないので、導きながらの撮影は大変でした」と振り返った。

父・金栗信彦役は田口トモロヲ(61)母・金栗シエ役は宮崎美子(60)。倫太郎くんの演出に悪戦苦闘したが「『そんな間(ま)で、そんな新鮮な顔をするんだ』とか、大人の俳優さんたちも非常に刺激されるんです。倫太郎くんを暗い山道に誘ったら本当に泣き出したり、プロの子役にはない魅力が凄くよかったと思います」。スターキャストが勢揃いした第1話に比べ、第2話は地味。「金栗家、7人兄弟と言われても、ほとんどの視聴者の方はなじみがありません。相当強烈な個性で引っ張らないといけない思ったので、そういう人(倫太郎くん)を見つけるのに時間がかかり、撮影も苦労しましたが、第1話との落差も魅力で、凄くおもしろくなっていると思います」と手応えを示した。

「金栗四三さん自身も、ただ丈夫になりたくて走っていただけなのに、そのままオリンピックに進んだ人。なので、計算高く見えない人がよかったんです。倫太郎くんの素朴さを勘九郎さんに引き継いでいただき、真っすぐ走っていく人になっていただけたと思います」
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幼少期の四三(久野倫太郎)
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