プロ棋士の仲邑信也九段(45)と、囲碁の元インストラクターの幸(みゆき)さん(38)のひとりっ子。
幸さんの手ほどきで3歳で碁を覚え、7歳から一家3人で韓国・ソウルに渡って修業。
幸さんによると、菫さんはすぐに韓国語を覚え、両親の通訳にもなっているという。
昨年、現地の小学生低学年のチャンピオンに。今年、韓国棋院のプロ候補生である研究生になった。

韓国で"囲碁漬け"の日々を送ってきた。
「子どもたちの囲碁環境が日本と全く違う。あれを見て、菫が世界を狙うには韓国で勉強させなければと思った」と、父の信也九段が言う。
根っからの負けず嫌いで、負けると大泣きする。その勝負魂が道場で高く評価されている。

道場を主宰する韓鐘振九段は「菫の才能は、現在の女流世界一である韓国の崔精(チェジョン)九段(22)に劣らない。むしろ上達のスピードは崔より速い。
このままいけば女流の世界チャンピオンになるのはもちろん、男性のトップ棋士とも対等に戦えると思う」と話す。

先月、一家は日本に帰国。日本棋院は採用にあたって菫さんに張栩名人(38)と対局させた。
互角に近い「黒番逆コミ」の手合で打ち、引き分けに持ち込んだ。
「衝撃的でした。うわさには聞いていたが、想像以上にすごい子。
小学生時代の井山(裕太五冠)さんと打ったことがあるが、当時の彼より上をいっている」と張名人は言う。

https://www.huffingtonpost.jp/2019/01/05/ten-year-old-pro-go-player_a_23634058/