【2019大展望!テレビ新時代ズバリぶった斬り】

 平成が終わる2019年こそ、昭和と完全に決別する年になる。だが芸能界は輪廻転生の世界、最後は19年を大予想してみる。

 19年には、NHK紅白歌合戦がその役割を終えるかもしれない。1951年のスタート当時は「新時代に相応しい音楽番組を作ろう」という単純な発想だった。すると爆発的な人気を得て、戦後の復興に大きな活力と国民に夢を与えた。

 だが70年代から大物歌手たちの辞退が相次ぎ、出てほしい歌手を確保できない。今年も紅白を卒業したはずの北島三郎や、デビュー40周年のサザンオールスターズ、ニューミュージック界の女王、松任谷由実を拝み倒して何とか格好をつけた。

 総合司会は内村光良、副音声はサンドウィッチマンと渡辺直美、企画枠でチコちゃんと岡村隆史も登場するなど、バラエティー色が強い。来年は一区切りにふさわしい70回目を迎える。

 だが出演者の顔ぶれは、テレビ朝日の『ミュージックステーション』の特番に及ばない。以前から紅白は、番組を終了させて抜本的改革をする必要性が唱えられている。

 19年に噂されるのはSMAPの再結成。これは2020年の東京オリンピックを契機に、オートレーサーになった森且行も加えて、一度だけの再結成企画が水面下で進行しているとの情報。中居正広がまとめ役になり、他のメンバーの同意を得る。もし実現すれば一番喜ぶのは裏切り者と呼ばれた木村拓哉。独立した草なぎ剛、稲垣吾郎は同意するにしても、問題は香取慎吾の説得だ。

 結論から言おう。剛力彩芽の結婚はない。株式時価総額1兆円といわれる起業家のZOZO社長の前澤友作氏と剛力の恋が発覚したのは今年4月。その後、プライベートジェットでの旅行など堂々とラブラブぶりを披露した。〈世紀の玉の輿〉の実現を思わせたが、その道は遠い。何しろ前澤氏に結婚の意思はみられない。だが女優は恋をして別離を経て大女優に成長するものだ。

 さて、来年の一押しは広瀬すず。彼女は1998年6月19日生まれの20歳。19年前期のNHK連続テレビ小説100作目『なつぞら』のヒロインも決定し、一際マスコミの話題となった。すでにCM出演ではトップクラスの実績を残し、スーパースターへの道は敷かれている。19年は広瀬で明け暮れる年になるかもしれない。

 平成は、明治と昭和に挟まれた大正時代と似ている。平成が芸能界に何を遺したのか。それは後世で解き明かされるのだろうか。

 そして激動の新しい時代が始まる。(芸能文化評論家・肥留間正明)

1/5(土) 16:56配信
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