いわゆる「国民的スター」といわれる大物タレントたちは、舞台裏でもまわりが感激するような言葉を残していた。後輩、付き人、番組スタッフなど身近な人たちが、そばにいるからこそ聞けた、スターの「金言」を語る。

【有吉弘行/中国放送アナウンサー・横山雄二氏】

「有吉が再ブレイクする前の唯一のレギュラー番組『KEN-JIN』で、8年間一緒でした。エッセイやショートコントを冊子にした『有吉文庫』を、仲のいい人間に配っていましたね。

 番組ロケでも、集合時間の30分前には来て『何かあったときに準備ができるからね』と言っていた。『俺はぜったい、売れるんだ』と言っていて、どんな状況にいても、真剣勝負をしていました」


【若林正恭(オードリー)/同世代芸人・佐藤満春(どきどきキャンプ)】

「10数年前、オードリーがまったくテレビに出ていないころ、毎日のように久我山の街を散歩していたころの若林くんが、『テレビに出られないなら、車にひかれて出るわ』と言いました。

 オーディションに落ちまくっていたころの話で、道に大の字になって叫ぶのですが、大の字になったのが丁字路のはじのはじ。

 車がまったく来ない場所で、延々と時間だけが過ぎていき、2人でそのまま家に帰りました。2年後、オードリーはM-1で準優勝するわけですが、死ぬ気になればなんでもできるのだなあという教訓です」


【富澤たけし(サンドウィッチマン)編/放送作家・デーブ八坂氏】

「5年ほど前の深夜番組の打ち合わせで、まだ20代だった僕に、『僕らって、ネタやったほうがいいと思いますか?』と聞いてきて驚きました。

 僕は正直に『サンドさんはネタで上がってきた人なので、ネタは大事にしたほうがいいと思います』と答えたら、『やっぱりそうですよね。わかりました』と若手の僕の意見を素直に聞いてくれました。

 この誠実さ、そして芸人からタレントに移行している自分たちに悩んでいたのかと思うと、忘れられないひと言です」


(週刊FLASH 2018年12月11日号)

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