身清め、安泰と繁栄祈る 富士宮・村山浅間神社で元旦祭

  富士宮市村山の世界遺産富士山構成資産・村山浅間神社で31日深夜から1日未明にかけて、「冨士根本宮元旦祭」が開かれた。新年の幕開けに合わせて若者たちが禊(みそぎ)に臨み、ことし一年の地域の安泰と繁栄を願った。
 厳寒の中で男女約50人がふんどしや白装束、はちまきを身にまとい、入水に備える鳥船行事で体を動かして温めた。1日午前0時に盛大に花火が打ち上がると同時に、数人ずつが境内の水ごり場に次々と入場。頭上から流れ落ちる冷水に打たれて心身を清めた。
 御神火をともした御輿(みこし)の担ぎ初めも披露され、担ぎ手たちが威勢のいい掛け声を響かせながら境内を練り歩いた。初詣客も続々と詰め掛け、多くの人出でにぎわった。
 祭りは村山地区の住民らが継承する恒例行事。同地区は平安から明治の初期まで、富士登山信仰の一大拠点として栄えた歴史を持つ。責任総代の山本哲さんは「2018年は台風など多くの風水害に見舞われた。災害なく猪突(ちょとつ)猛進する年に」と亥(い)年の新年への思いを示した。
 
http://www.at-s.com/news/article/local/east/584272.html
冷水に打たれ、心身を清める参加者=富士宮市の村山浅間神社
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