【ブラデントン(米フロリダ州)時事】米プロバスケットボール協会(NBA)入りを目指し、16歳の田中力が米国で腕を磨いている。中学生だった15歳の時に日本代表候補に選ばれたこともある逸材は、8月に米フロリダ州にあるIMGアカデミーに入学。全米体育協会(NCAA)1部の強豪大学に進学してNBA選手になるのが目標で、「レベルが高いところでやりたくて来た。夢をかなえたい」と目を輝かせる。

 現在も伸びていると言う身長は187センチ。米国でプレーするバスケット選手の中では小さい方だが、トレーニングで当たり負けしない体をつくっている。父が米国人で、米国に住んでいたこともあって英語は流ちょうだが、入学当初は「カルチャーショックとか、いろいろあって苦労した」。ただ、今ではプレーの面や学業も含めて「どんどん慣れてきた。いい感じ」と笑顔で話す。

 テニスの錦織圭(日清食品)も輩出したIMGアカデミーには、野球やゴルフなどに取り組む若者も集まっている。「みんなプロになろうという意識で練習しているので、やらなきゃいけない気持ちになる」という好環境だ。

 日本代表の先輩の活躍ぶりもチェックしている。10月にグリズリーズでNBAデビューを果たした渡辺雄太や、強豪ゴンザガ大の主力となった八村塁は目指すべき姿。2人と連絡も取り合う田中は「自分も負けないという気持ちが強い。火が付いたというか、頑張らないといけない」。さまざまな刺激を受けながら、新しい環境で夢への第一歩を踏み出した。 

12/19(水) 6:19配信 時事通信
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