絶対的エースのロナウドがユベントスに去り、スーパースターの不在が痛手に…

レアル・マドリードはFIFAクラブワールドカップ(W杯)三連覇に向けて、決戦の地であるUAEに乗り込んで準決勝・鹿島アントラーズ戦への臨戦態勢を整えようとしている。その一方で、スペイン紙の「AS」や「マルカ」が報じているのは、レアルの本拠地であるサンチャゴ・ベルナベウの“空席問題”だ。

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 クラブW杯直前の一戦となったリーガ・エスパニョーラ第15節ラージョ・バジェカーノ戦は元フランス代表FWカリム・ベンゼマの決勝ゴールで1-0の勝利を飾った。この一戦を見ようとベルナベウに集った観客数は5万5229人。数多くの観客数に聞こえるが、ベルナベウの収容人員数は8万人超ということもあり、実際には空席が目立つ状況だった。

 観客数の減少はラージョ戦に限ったことではない。スペイン国王杯メリージャ戦(6-1)では5万5243人、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ最終節のCSKAモスクワ戦(3-0)では5万1636人にとどまっていた。両試合ともミッドウィークでの開催で、なおかつ勝ち抜けがほぼ決まっている状況というのも影響したとはいえ、今季全体を見ても芳しくない数字が並んでいるようだ。

 今季ベルナベウで開催された12試合中、6万人超の観客が訪れたのは7試合。昨季の同じ時点で6万人を切ったのはスペイン国王杯での1試合だけだったという。リーガで見ると平均5000人の観客減少となっている理由について、「AS」紙が挙げているのはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの退団だ。今夏ユベントスに去ったスーパースターがいなくなった一方で、ロナウドに代わるビッグネーム獲得をできていないことが影響していると分析している。

 とはいえ、今のチームにはロナウドがいないのは変わらない事実だ。サンティアゴ・ソラーリ監督の下、バロンドールを獲得したクロアチア代表MFルカ・モドリッチ、ウェールズ代表FWギャレス・ベイル、スペイン代表DFセルヒオ・ラモスらが団結して戦い、クラブW杯を制覇することで人々の興味を取り戻すしかない。


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