■打倒モンスターへ不退転の決意「家族と離れることは簡単ではないが…」

 ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級準決勝でIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦予定となっているWBA王者の井上尚弥(大橋)。キャリア19戦全勝のロドリゲスは打倒モンスターのためにキューバで77日間という異例の長期合宿を明言。「自分自身が本命ではない初めての戦い」と告白し、モンスター撃破に不退転の決意を示している。米スポーツ専門局「ESPN」スペイン語版が報じている。

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「俺は77日間キューバに籠ることになるよ。家族とこんな長期間、離れることは簡単なことではないが、犠牲を払う価値はある」

 記事によると、ロドリゲスはこう語ったという。井上との準決勝を前にキューバ合宿を張ることはすでに報じられていたが、その期間はなんと77日。2か月半もの長期間、家族と離れ、打倒モンスターに心血を注ぐというのだ。

「新しいトレーナーのウィリアム・クルーズとホセ・ボネットの計画を信じている。試合でその成果は見えるだろう。ここ数週間、軽いトレーニングを進めているが、その成果は素晴らしいんだ」

「俺が本命ではない初のファイトになる」と告白

 こう語ったというロドリゲスは、11月に行われたジェイソン・モロニー(豪州)との1回戦、フルラウンドの死闘の末に薄氷の判定勝ち。試合途中で拳を痛めるアクシデントもあったが、すでに練習を再開させている。今大会の事実上の決勝と呼ばれる井上戦。プエルトリコの英雄は不利を自覚している。

「俺が本命ではない初のファイトになるだろう。だが、モチベーションは最高潮だ。チャレンジすることが気に入っている。我々のゴールと目標は勝利あるのみ。そして、プエルトリコがボクシングで輝き続けることだ」

 記事では、ロドリゲスはキャリアで初めて番狂わせを目指す立場になったと語ったという。同メディアでも「日本の恐怖ナオヤ・イノウエ相手にサプライズを起こすチャンスを増やすには完璧なファイトをする以外にないとわかっている」と分析している。

 井上の方が本命であることを認めながら、ロドリゲスは虎視眈々と大穴勝利を狙っている。

12/13(木) 9:15配信 THE ANSWER
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181213-00046014-theanswer-fight