オリックスは8日、国内FA権を行使し、阪神に移籍した西勇輝投手(28)のFA補償制度の検討を始めた。人的補償の場合、チームの補強ポイントは
先発投手と三塁手。阪神には将来有望な若手も多いが、球団関係者からは「(大物が)外れていたら、いくよ」と虎をおびやかす発言が飛び出した。

 またも残留の願いは届かなかった。だが、いつまでも引きずっていられない。先のことを考える。西の阪神移籍によるFA補償制度はどうするか…。
人的補償を選択した場合、球団関係者から注目の発言が飛び出した。

 「うちには金子、中島、西が抜けて(残留に用意していた資金が)12億円ぐらいあるわけだから、福留や鳥谷、糸井、能見、藤川でも獲れる。
そこが外れていたら、いくよ」

 虎が震え上がる発言だ。阪神は今季最下位に沈んだが、2軍は日本一を達成。将来有望な若手も多い。ただ、若手を多めにプロテクトした場合、
ベテラン勢から漏れる選手も出てくる。高額年俸や複数年契約だから大丈夫だろう、とタカをくくれば、オリックスは遠慮はしない。28人から
漏れていれば、糸井の“出戻り”だって可能性はある。

 チームの補強ポイントは先発投手と三塁手。だが、オリックスは今季、小谷野が現役を引退し、中島は自由契約で巨人へ。金子も日本ハムに
移籍するなど、主力級が相次いでチームを去った。それだけに同関係者は「ベテランがいなくなったということもある。経験者を加えるという
考え方もある」と説明した。

 あくまで人的補償を選択した場合の話。長村球団本部長は「阪神さんからリストをいただいてからのことになる。準備があることなのでじっくりと
検討していく」と話しており、今後は西村監督と意見交換し、方向性を決めていくことになる。

 プロテクトリストの提出は、西と阪神との選手契約締結がコミッショナーより公示された日から2週間以内。本格的に検討を始めるのは、
リストが届いてからだが、果たしてオリックスの選択は…。目が離せない。

サンスポ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181209-00000010-sanspo-base