巨人の内海哲也投手(36)、長野久義外野手(33)、立岡宗一郎外野手(28)が4日、2016年の大地震で被害を受けた熊本・益城町の飯野小を訪問し、児童と交流した。巨人の社会貢献活動「G hands」の一環。エネルギッシュな子供たちに終始押されっぱなしの3人だったが、来年4月17日に熊本で行われる広島戦での活躍を約束した。

【写真】教室でクイズ等で子どもたちとふれあった内海

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 被災地の子供たちの元気に、さすがの長野も思い切り差し込まれていた。体育館で行われた交流会。まずは質問コーナーで「打てるコツを教えてください」とジャブを食らった。今季、チーム3位の打率2割9分をマークしたが、近年はやや不完全燃焼。「僕も知りたいです…」と返すのがやっとだった。キャッチボールでは「ビールのにおいしない?」と指摘され、給食で5年生の教室に行けば、黒板に描かれたデフォルメの似顔絵には「え、これって俺なの?」と絶句していた。

 百戦錬磨の内海もKOを食らった。「内海投手の球速は?」というクイズでは、男子児童が「97キロ!」と元気よく解答。ユニホームの「GIANTS」を指さして「そんなんだったら、ここにおれんわ!」とツッコみ、「230キロ!」という答えには「ん、新幹線と間違ってないか?」と困惑した。また、4年生と交流した立岡は「丸選手を返して〜」と責められ「広島ファンの子なのかな…」と苦笑いを浮かべた。

 終始、押されっぱなしのG戦士だったが、しっかりとパワーをチャージできたようだ。来年4月17日には、熊本で広島戦が行われる。長野は「みんな元気いっぱいでホッとしました。(広島戦では)内海さんが投げると思うので、援護できるように頑張ります」と約束。17年4月18日のヤクルト戦(熊本)ではシーズン初打点となるダメ押しの右犠飛を放っているが、来年の試合では飛距離をさらに伸ばしてスタンドに放り込んでくれるだろう。

 熊本出身の立岡も、凱旋試合に込める思いは強い。「去年の試合で3安打したのは覚えています。シーズン初の猛打賞だったと思うので縁起がいい。野球でしか返すことができないので、元気な姿を届けられたら。まずは試合に出られるようにしっかりやっていきます」。児童たちによるお礼の合唱では、3人ともグッと涙をこらえて聞き入った。この日は最後まで主導権を握られっぱなしだったが、来春は熊本のグラウンドでカッコいい姿を見せて、名誉挽回といきたい。(尾形 圭亮)

丸選手を返してと黒板に要望が・・・
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