2018年12月04日 11時45分
 童謡「いぬのおまわりさん」「サッちゃん」などで知られる作曲家の大中恩(おおなか・めぐみ)さんが3日、亡くなった。94歳だった。喪主は妻、清子(せいこ)さん。


 東京都出身。1945年、東京音楽学校(現・東京芸大)作曲科を卒業。数多くの歌曲、合唱曲を作曲したほか、55年、故・中田喜直さんらと、作曲家グループ「ろばの会」を結成。子供のための音楽の創作に力を注ぎ、数々の童謡の名曲を世に送り出した。

 また、アマチュア合唱団を指導し、数々の地方演奏会やレコード録音を行うなど、ユニークな活動を続けた。

 「椰子(やし)の実」を作曲した大中寅二は父。芥川賞作家で、「サッちゃん」の詞を書いた詩人の阪田寛夫は、いとこ。

 89年に紫綬褒章受章。2004年に童謡文化賞を受賞した。

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