ポスティングシステムを利用して米大リーグに挑戦する西武・菊池雄星投手(27)は2日、故郷の岩手で行われた「花巻市ふれあいイベント」に参加。
3日に行うポスティングシステムの申請手続きを前に、改めてメジャーへの思いを口にした。
また、大リーグ公式サイトは、獲得に動く球団の候補としてパドレス、ドジャース、ジャイアンツ、マリナーズの名前を挙げた。

夢への誓いを立てた故郷で、菊池のメジャーへの思いがあふれた。

「高1の冬に(母校・花巻東高の)佐々木監督と『高卒メジャー』という目標を立てた。12年間の思いがあるので、立てるチャンスがあるだけでも幸せだと思う」

菊池は、約3000人を前に雌伏の時を回想した。今季は母校の3学年後輩にあたる大谷(エンゼルス)が一足早く海を渡り、新人王を獲得。
「大谷が(メジャーの投手を)打てないわけないと思っていたし、そりゃあ抑えるよねと思って見ていた」と励みにしていたことも明かした。

次は自分の番−。西武は、3日に日本野球機構(NPB)にポスティング制度を利用するための申請手続きを行う予定。
大リーグ機構(MLB)から契約可能選手としてメジャー全30球団に通知された翌日から30日間の交渉が可能となる。
菊池自身も今月中旬に渡米し、代理人のスコット・ボラス氏とともに交渉に臨む流れだ。

この日、菊池が意中の球団などを明かすことはなかったが、迎える米国は早くも色めき立っている。大リーグ公式サイトが特集記事を掲載。
スクープを連発する大リーグ専門局MLBネットワークの名物記者、ジョン・ヘイマン氏は「ドジャース、パドレス、ジャイアンツ、マリナーズが獲得に動くとみられる」と伝えた。
11月のゼネラルマネジャー会議ではレッドソックス、ブルージェイズの幹部も関心を示す発言をしている。

「ここから30日、いろいろと予測不能なことが起こると思っている。
一喜一憂することなく自分のトレーニングをして、どこにいても結果を出せるようにしたい」と菊池。
日本最強左腕の争奪戦が、いよいよ全米で幕を開ける。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181203-00000500-sanspo-base
12/3(月) 5:00配信