スポーツやコンサートの入場券を、利益を得ることを目的として定価以上で高額販売することを規制する法案が、今国会で成立する見通しだ。
法案は12月4日の衆院本会議で可決し参院へ送付される予定と、複数の関係者が明かしている。

近年、オークションサイトやチケット転売サイト、フリマアプリといったインターネット上でのイベントチケットの高額転売は、社会問題になっている。
業者が席を買い占め、正規の価格でのイベント参加が難しいとなれば、イベント主催者やアーティストも、そのファンも誰も得をしない。

嵐のチケットは定価の20倍で取引される

たとえば嵐は数あるアーティストのなかでも「チケットが取れない!」と有名だ。
そのため、転売屋は格好のチャンスとばかりに、チケットを高額転売している。

今月から来年1月にかけて行われるドームツアーのチケットが販売開始した際は、定価9,500円(ファンクラブ会員は9,000円)のチケットが転売サイトで20万円を超えて売られていた。
定価の約20倍という驚くべき価格だが、取引中になっているチケットもある。

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高額で転売する輩が悪いのはもちろんだが、高くても買うファンがいるから転売はなくならない。
売る側だけでなく、買う側も禁止事項だと自覚する必要がある。

また最近では、韓国のヒップホップボーイズグループ・BTSのコンサートチケットも高額転売されていると問題になった。
チケットの定価は12,000円程度だが、転売サイトでは30,000円程度までにつり上がったものがざらにある。

BTS側は公式サイトで転売禁止を正式に伝え、購入者へも対処すると警告した。

「大変残念なことに転売サイト等でファンクラブ会員のチケット転売・譲渡が見受けられます」
「ファンクラブ会員のチケットにつきましては、座席ごとに会員特定ができており、ご本人様確認をさせて頂き、
確認が取れなかった場合には、無効と判断されチケット没収後、即刻ご退場となります」

しかし、大規模なドームコンサートツアー。
大勢来場するファンクラブ会員一人ひとりに本人確認をすることは不可能に近い。

http://dailynewsonline.jp/article/1593096/
2018.12.01 20:25 wezzy