今年もいよいよ年の瀬が近付いてきた。暮れの風物詩と言えば、NHK紅白歌合戦と日本レコード大賞。
後者はここ数年「デキレース」の言葉が定着し、もはや権威は失墜している状況だが、それでも誰が大賞を取るのか、気になるところだ。
16日には大賞候補となる優秀作品賞10作が発表された。この10作は12月30日の生放送で歌唱することができることになる。

「演歌の事務所などはこの10作に入ることで御の字というところが多いですね。オンエアに乗る、乗らないでは翌年の営業で大きな違いが出ますので」(音楽関係者)

気になる大賞は今年再ブレークしたDA PUMPの「U.S.A.」と、アイドルグループ「乃木坂46」の「シンクロニシティ」の一騎打ち。
前者はユーチューブの再生回数が1億回を超え、後者は昨年「インフルエンサー」でレコ大を受賞し、V2を目指す。
どちらも今年を代表する1曲に変わりはないが、選考では案の定、モメにモメているという。
「実は『U.S.A.』はイタリアのユーロビートのアレンジ曲。過去、故・西城秀樹さんの『ヤングマン』は大ヒットしながらも、カバー曲であるため涙をのんだ。
今回、同曲の大賞受賞に反対しているのはレコ大を主催する日本作曲家協会。『大賞はあくまでオリジナルソング』という主張のようだ」(スポーツ紙記者)

 
別の事情もある。日本作曲家協会のドンと言えば、一昨年までレコ大の最高責任者を務めた作曲家の叶弦大氏。
昨年、一部週刊誌でレコ大に絶大な影響力を持つバーニングプロダクションの周防郁雄氏を公然と批判したことは記憶に新しい。
「バーニングがプッシュしているのはDA PUMP。彼らの所属事務所は平哲夫氏率いるライジングプロダクションで、バーニングと友好関係にある。
DA PUMPに大賞を取らせたいバーニングに対し、叶氏の日本作曲家協会がNOを突きつけている構図。公平なジャッジなど無理な話で、個人感情入り乱れたバトルになっている」(スポーツ紙記者)

マスコミ各社から成る審査員もことの推移を見守っているだけで、仲裁に入ろうとはしないという。週刊誌デスクは「どっちに転ぶか、本番ギリギリまで読めない。
最後はバーニングの“力技”が勝るような気もするが…」と話す。果たしてどうなるか――。

http://dailynewsonline.jp/article/1580595/
2018.11.22 07:30 トカナ