11月14日に『第69回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表され、ファンから悲喜こもごもの声が巻き起こっている。
出場歌手をめぐっては毎年のように「選考基準」が疑問視されており、どうやら今回も例外ではなかったようだ。

『紅白歌合戦』の公式サイトでは、「選考について」と題されたページを公開している。それによると、「今年の活躍」「世論の支持」「番組の企画・演出」の3点を中心に選考されるという。
「今年の活躍」についてはCDなどの売り上げやインターネット上での調査、「世論の支持」はNHKが行ったウェブアンケート調査などが参考になっていることも明記されている。

出場歌手に対するネット上の反応では、“原爆シャツ”問題に揺れるBTS(防弾少年団)のあおりを受けて、今回韓流アーティストとして唯一の選出となったTWICEへの風当たりが強くなっている。
韓国人、日本人、台湾人からなる多国籍女性グループだが、「なんでTWICE出られるの? 日本人もいるから?」「よくこのご時勢にしれっと出られるな」「今の世論で支持を受けているとは思えない」といった声が続出している。

今年5月に華々しいデビューを飾ったKing&Princeの初出場に納得の声が上がる一方で、同じジャニーズ事務所所属のSexy Zone、Hey!Say!JUMPの出場には疑問の声もある。
「セクゾって知名度低いし、そもそもヒット曲あるの?」「今年のセクゾとJUMPの曲知らないんだけど」「嵐と関ジャニ∞、キンプリだけで“ジャニ枠”は十分だと思う」など厳しい意見が散見される。

初出場組では、紅組のDAOKOに対して「誰?」「知らない」といった厳しい反応が多い。
2017年に米津玄師とコラボしたアニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(東宝)の主題歌『打上花火』が話題になったものの、
「米津玄師とセットじゃないと誰かわからない」「なぜ彼女だけ? 米津さんも見たかった」「去年ブレイクした人なのに今年の紅白に出るんだ」と疑問視する声がある。

一方の米津は、3月発売の『Lemon』が大ヒットを記録し、しかもNHK2020応援ソング『パプリカ』を作詞・作曲・プロデュースするなど、
NHKとの関係が深まっていたことから期待する向きが強かったが、出場とはならず。
ほかにも昨年末発売のシングル『瞬き』が好評のback number、アルバム『Everybody!!』が好セールスを記録したWANIMAが選ばれず、ファンは肩を落とすことになった。

選出されなかったアーティストについては、出演を打診されながらも辞退した可能性もあるが、NHKは疑問が残らないよう、視聴者に選考の基準だけでなく“過程”もクリアにしてほしい。

http://dailynewsonline.jp/article/1573250/
2018.11.16 19:15 ビジネスジャーナル