今年で11年目 全国からファン

来年デビュー20周年を迎える人気アイドルグループ「嵐」のコンサートツアーが、16日に札幌市豊平区の札幌ドームで始まる。札幌ドーム公演は今年で11年目。18日までの3日間で延べ約16万人を動員する。市内は11月恒例となった特需で沸く一方、宿泊施設には全国から集まったファンが殺到して一般客の予約が取りにくくなるなど、余波も出ている。

■ドーム近くのスーパーには特設コーナー

ドームに近いイトーヨーカドー福住店は、今年も嵐がCMに出演する菓子メーカーなど14社の商品を並べた特設コーナーを開設。札幌公演の名物として知られており、メンバーの等身大パネルと撮影を楽しむファンでにぎわった。引山暢哉(ひきやまみつや)店長(54)は「この時期になると嵐ファンの熱量を実感する。一緒に盛り上げたい」と意気込む。
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■宿泊料金も軒並み値上がり

市内のホテルは7月に開催日程が発表されて以降、予約が殺到した。中央区でホテル2施設を運営するホテルモントレ(大阪市)では「期間中は計431室がほぼ満室の状態」。16、17日は南区の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで人気音楽ユニットのドリームズ・カム・トゥルーのコンサートが開かれることもあり、ネットオークションに期間中の宿泊の権利が出品されたホテルもあった。

一方で、思わぬ影響も。16〜18日に市内で開催される全道高校演劇発表大会は、遠方から出場する参加校の宿泊先を市中心部で確保できず、半数近くが定山渓に泊まることになった。

チケットが取れなかったファンが直前に宿泊予約を取り消すケースも続発。宿泊料金も軒並み値上がりしている。ホテル関係者は「閑散期の11月に予約が入るのはありがたいが、一般客に影響が出るのは申し訳ない」と話した。

11/16(金) 8:21
北海道新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181116-00010001-doshin-hok