国際プロサッカー選手協会(FIFPro)は13日、一部の有力クラブに富が集中することで資金力の小さなクラブやリーグが存続の危機にさらされると警告した。

FIFProは、今月初旬に独メディア「シュピーゲル」によりスペイン1部レアル・マドリードやイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(マンU)などが欧州の強豪16チームによるスーパーリーグを立ち上げる構想があるとレポートされたことを受け、声明を発表した。

FIFProは「トップクラブ、およびトップの大会は業界全体に責任を負っていることを認識することが重要だ。サッカー界の全体性と価値を守ることはあらゆるステークホルダーの連帯責任となる」とコメント。すべてのクラブが欧州大会に参加できる可能性を許容する現方式を維持すべきとの見解を示した。

また、「プロサッカーのピラミッド構造は保護されなければならない。小さなクラブやリーグの経済的存続が危機にさらされ、大会の競争力も失われつつある。それは数百万のファン、数千人の選手に影響を与え、サッカー界の存続にも深刻な問題を投げかける」と危機感をあらわにした。

国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長は先週、構想中の欧州スーパーリーグに出場した選手をワールドカップ(W杯)などの大会から除外する可能性があると警告していた。

一方、FIFProは各大会組織の利害対立により選手に制限が生じることには反対の立場を示している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181114-00000043-reut-spo