<テニス:日東電工ATPファイナル>

◇13日◇ロンドン・O2アリーナ◇1次リーグB組シングルス2試合ほか

世界9位の錦織圭(28=日清食品)が、テニス人生最悪のスコアで沈んだ。同6位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)に、スタートから11ゲームを連取され、第12ゲームこそ奪ったが、0−6、1−6で完敗。「今年、最悪の試合をしてしまった。何が何だか分からない」。1ゲームしか奪えなかったのは、過去最少奪取ゲーム数で、08年ストックホルムオープン準決勝で、セーデリング(スウェーデン)に1−6、0−6で敗れて以来2度目の悪夢となった。

予兆は第1セット第2ゲームの自分のサーブだった。第1サーブが大事な場面でことごとく入らない。リターンで攻められ、後手後手に回った。3度のジュースの末に、自分のサービスゲームを落とすと、あれよあれよという間にゲームを失った。

サーブが入らないため、リズムがつかめない。「自分の感覚が最後までつかめなかった」。苦手な使用球ということもあり「(球を)コントロールできなかった」。得意のストロークは、ネットの下に当たったり、ベースラインを大きくオーバーしたり、コントロール不能に陥った。

これで1次リーグB組で通算1勝1敗。15日に予定されている最後のティエム(オーストリア)との一戦に、準決勝進出がかかる。「今日のことは忘れて、とにかく明日、練習で修正するしかない」。今年最後の試合になるかもしれないだけに、とにかくすべてを出し尽くしたい。



11/14(水) 1:48配信 日刊スポーツ
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