米カリフォルニア南部で発生している大規模な山火事で、人気テレビドラマ「ウエストワールド」のセットが全焼したと、米ハリウッド・レポーターが報じている。
ベンチュラ群に端を発した山火事「ウールジー・ファイア(Woolsey Fire)」はいまだに猛威をふるっており、高級住宅地のマリブやカラバサスに迫っていることから、多くの住民が避難を余儀なくされている。

そんななか、アゴウラ・ヒルズにある野外撮影所パラマウント・ランチにあるセットが全焼したという。西部劇の街並みのオープンセットがあるスタジオで、1927年にパラマウント・ピクチャーズが設立。
その後、オーナーが変わりながらもさまざまな映画やテレビシリーズのロケ地として使われ、現在は西部劇の世界を模した未来のテーマパークを舞台にした「ウエストワールド」の撮影場所として有名だ。

 同スタジオを運営する国立公園局(National Park Service)はTwitterを通じて、同所が全焼したと報告。この一報を受けて、「ウエストワールド」を放送する米HBOの広報は「『ウエストワールド』は現在撮影を行っておらず、このエリアは避難地域にあたるため、どれだけの被害を受けたのか、骨組みがどれだけ残っているのかわかりません。何よりも、このひどい火事で被害に遭われたすべての方々にお悔やみ申し上げます」と声明を発表した。

 「ウエストワールド」は今年6月にシーズン2の放送を終了。過去2シーズンでは、メインストリートと教会はパラマウント・ランチ、そのほかは同スタジオから車で50分ほどの離れたサンタクラリタにあるメロディ・ランチで撮影が行われていた。
シーズン3への継続が決定しているものの、放送時期は明らかにされていない。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181112-00000019-eiga-movi