関西テレビの福井澄郎代表取締役社長(70)が12日、大阪市内の同局で秋季社長会見を行った。

「週刊文春」が、日本テレビの看板バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」のヤラセ疑惑を報じたことで大騒動になっているが、関西テレビも2007年に「発掘!あるある大辞典�」で捏造問題を起こし、番組が打ち切りになった苦い過去がある。当時を知らない社員が増えたこともあり、福井社長は常々、放送倫理を受け継ぐことの重要性を訴えてきた。

 そんな中、他局で起きた騒動について聞かれると「一つひとつの案件にはそれぞれ事情があると思う。僕は『イッテQ』については、どういう状況でどういうことが起こったのか全く知らない。それにコメントするのは難しいし、僕の立場ではできない。ウチも『あるある』という大きな教訓を得て10年やってきた。個々にいろいろあるというのは重々身に染みているので、勘弁していただければ」と神妙な面持ちで話した。

 また、気になる他局の番組については、NHKの人気バラエティー番組「チコちゃんに叱られる!」を挙げ、「岡村(隆史)さんとかキム兄(木村祐一)とか、ウチでも作れたよなと思ったんですけど、どこが作ったのかと思ったら共テレが作ってる。僕、共テレの役員だったんですよ。余計悔しい」と冗談めかして苦笑い。

 それでも「ああいう面白いコンテンツが出てくるのはいいこと。共テレも頑張って作っていただければいいな」とエールを送った。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181112-00000051-tospoweb-ent