卓球の日本リーグ後期大会は11日、山形・酒田市国体記念体育館で最終日が行われ、男子1部でシチズン時計が1995年前期以来、23年ぶり3度目の優勝を飾った。開幕から6連勝で迎えたこの日はリコーに1―3で敗れたが、勝利数で単独トップを守った。

 1930年5月に創業したシチズン時計にとって、100周年を迎える節目の年だった。66年創部の卓球部は近年、タイトルから遠ざかっていたが、伊藤誠監督が就任後の8年間で、練習時間の確保など環境面が充実。2年前に練習場も新設された。それまでは卓球台が辛うじて2台置ける場所で、天井にボールが当たることも日常茶飯事だったが、伊藤監督は「今は正規の広さで4面置くことができ、天井の高さも7・5メートル。会社に支援していただき、環境面では何不自由ない。選手も勝つしかないと分かっていた」と感謝した。

 着実にチーム力が向上し、7月の全日本実業団選手権大会で30年ぶりに優勝。直後に千葉で行われた社内の100周年記念式典で約6000人の社員から祝福を受け、勢いに乗って今大会に臨んでいた。指揮官も「100周年の時に優勝でき、本当にうれしい。今までは勝負弱かったが、接戦をものにするケースが多かった。勝つんだという意識が相手より上回り、最後に勝ち切れたと思います」と喜びをかみしめ

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