西武・炭谷銀仁朗捕手(31)が8日、埼玉・所沢市の球団事務所で記者会見を行い、
海外フリーエージェント(FA)権の申請書類を日本野球機構(NPB)に提出したことを明らかにした。
今季は47試合の出場にとどまったが「体的にも勝負できる状態にある」と自信。
“宣言残留”の可能性も残す中、移籍先の有力候補に巨人が浮上した。

主将の浅村に続いて、扇の要を務めてきた炭谷もFA権行使を表明した。

「残留も考えているが、行使することを決断した。他球団の評価も聞いてみたい」

炭谷は2014年に国内FA権を取得したが、正捕手を務めていたこともあり、これまで行使してこなかった。
だが、チームは今季からくっきりと23歳と若く、打力のある森を育てる方針に切り替わっている。

今季の先発マスクは森の74試合に対し、41試合。「30歳を超えたし、FAのタイミングとしてはこれが最後」と決断に至った。
会見では「何が決め手になるか分からない」と話す一方で、「1年でも長く野球をやりたい。
戦う心を忘れたら選手としては終わり。体的にも勝負できる状態にある」と、横一線で正捕手を争う環境を求めることを熱く語った。

西武側は、複数年契約を提示し、“宣言残留”の可能性も残している。だが、移籍となれば、水面下で調査を行っていた巨人が有力となった。
同じく調査を進めていた楽天はここにきてトーンダウン。捕手強化を目指していた原巨人にとっては
経験豊富な炭谷を獲得できれば、小林、大城、宇佐見らとのハイレベルな定位置争いが展開ができる。

「納得できるまで考え、自分にとって一番いい形になればいい」と炭谷。
他球団との交渉解禁は15日。残りわずかの時間で熟考し、最終決断を下す。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181109-00000015-sanspo-base
11/9(金) 7:00配信