率直な物言いで有名なナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が、サッカーの“絶滅”を危惧し、大胆な改革が必要との声を上げた。
フランス紙「ル・パリジャン」が報じている。

デ・ラウレンティス会長は、「サッカーは重要な産業で、懐古主義的なFIFAやUEFAの失敗さえなければ、もっと価値があったはずだ。我々は未来を見つめなくてはならない。
若い子たちはビデオゲームをしているじゃないか。我々は今、沈没しかかっており、サッカーを破壊しようとしている」とコメント。

「8年もすれば、その頃の子どもたちはサッカーになど見向きもしなくなる」と、サッカー人気の衰退を予言し、
「我々の失敗だ。我々の頭が古く愚か者であり、退屈な試合があるからだ」と、現在このスポーツに関わる人間の意識改革が必要だと述べた。

サッカーの未来を救うためにデ・ラウレンティス会長が出した案は、「30分ハーフの試合にし、休憩は2、3分とすること」。
同会長によれば「サッカーの試合は長すぎる。眠ってしまう」とのことで、現在の90分から60分に試合時間を短縮すべきだという。

同会長はさらに「すべてを変えなくてはならない。ヨーロッパのサッカー大会はイングランド、フランス、イタリア、ドイツ、スペインでいい。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の代わりに、この5リーグの上位4チーム、計20チームが出場する選手権とする。ファーストレグもセカンドレグもなしの一発勝負だ。
火曜、水曜、木曜にこの新たな大会を開催し、土曜、日曜、月曜に国内の大会を行えばいい」とコメント。

CLとヨーロッパリーグ(EL)を廃止し、5大リーグの上位チームだけが戦う大会、いわゆる「欧州スーパーリーグ」の導入を勧めていた。

「欧州スーパーリーグ」構想については、欧州クラブ協会(ECA)が以前提案していたものの、同協会はすでにこのアイデアを棄却。
30分ハーフへの競技ルール変更については、国際サッカー評議会(IFAB)が昨年議題にしており、今後も話し合われる可能性がある。

10/27(土) 9:10配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181027-00143923-soccermzw-socc

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