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二塁を守りつつマイコラスを一喝! 巨人マギーは成績以上の助っ人だ。

マギーが「2番・二塁」定着以降の勝率は6割超。
高橋由伸監督は初めてマギーを「2番・二塁」に起用。これを転機にそれまで
37勝44敗で勝率4割5分7厘だったチームは、以降の42試合を25勝16敗1分けの
勝率6割1分と巻き返してAクラス争いを演じるところまで盛り返した。

その間の42試合でマギーは166打数59安打の打率3割5分5厘をマーク。シーズン
トータルでも打率3割1分8厘で首位打者争いを演じている。

ケガをしない。ちょっとやそっとでは「休む」と言わない。そういう選手とし
ての強さがマギーにはある。

4年前に楽天でプレーしたときも、144試合全試合に出場して、打率2割9分2厘、
28本塁打で93打点をマークしている。

不安視された二塁守備も無難にこなす。

「オレは一塁手でも三塁手でもなく野球選手なんだ。だから最善を尽くすの
は当たり前のことだと思っている」

首脳陣から可能性を伝えられると、起用される前から空き時間を見つけては
自主的に二塁の守備練習に励む姿があった。

三塁とは全く逆の動きになる二塁に入って、当初は戸惑いがあったかもしれない。
しかし、練習を繰り返して、今は問題なくこなしている。

「責任感があって、野球に取り組む姿勢が真面目」

 マギーの価値とは、単に打つ、守るということだけにない。
自分のプレーにプライドを持って、それをグラウンドで示そうとしている。

判定に不満のマイコラスに「ガタガタ言うな!」

マイルズ・マイコラス投手がマウンド上で審判の判定に不満を爆発させたときに、
マギーもマイコラスを一喝したことがあった。

「ガタガタ言ってないで、いいから早く投げろ!」

 マギーからそう言われると、マイコラスもさすがにシュンとなって、
それ以降はマウンドでイライラした態度をあまり見せなくなったという。
それが8月4勝で月間MVPに輝く、安定した成績につながったとも言えるかも
しれない。

数字もいいが、数字以上にチームにプラスの影響をもたらす。
それがマギーという選手の価値である。