>>1の続き

 そのため、キャスターは違えど、番組作りは月〜木と一緒となったというのだが、本当だろうか。テレビ朝日に訊いてみた。まずは、金曜日に放送のどこがリラックスできる点なのかを尋ねると、

「ニュース、スポーツ、天気などは扱いますが、『金曜特集』として幅広いジャンルを扱っていきます」(テレビ朝日広報部)

 スポンサーの反対によってリニューアル企画が潰れた事実があるのかについては、

「そのような事実はありません」(同)

 テレ朝がリラックスできる点として挙げた“金曜特集”は、この日の放送では、豊洲に移転する築地市場を取り上げた。そこで竹内アナが中継を呼ぶのである。

「築地には富川キャスターが行っています。富川さーん」

 現場中継なのに“キャスター”なのが奇妙だが、確かに前日までデスクにいた富川キャスターが築地市場を見下ろす高みから生中継している。休みではないのか――? 

 だが、富川キャスターの中継は、古舘伊知郎キャスター(63)時代に全国を回って現場中継していた頃の彼そのもの。スタジオにいるときのオドオド感もなく、落ち着いた中継は、確かにリラックスして見られるものだった。

 そして、それを受ける小木アナも、中継の途中で口を挟むこともなく、しっかりと間を取っているからスタジオと現場の声が被ることもない。堂に入ったキャスターぶりで、こちらもまたリラックスして見ることができたのである。

 月〜木の「報ステ」では、富川キャスターはすでにメインキャスターの立ち位置を徳永アナに奪われているとの声もある。

 ライバルの「news zero」(日本テレビ)は同じ10月から、メインキャスターに元NHKの“手練れ”有働由美子アナ(49)を据え、勢いづいている。

 いっそのこと、月〜金を小木キャスターにしちゃってもいいのではないかという気もしますが――。

週刊新潮WEB取材班

2018年10月12日 掲載