貴乃花(46)に言わせれば、「弟子は我が子」だという。9月25日の引退会見でも、
「今後、弟子ではなくなりますが、意思としては師匠とお父さんと言うことになると思います」と話していた。

だが、貴乃花は本心からそう思っているのだろうか。

去る4日、貴ノ岩が元横綱日馬富士に対し、約2400万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。
貴ノ岩は昨年10月、元横綱に殴られ、頭部に全治2週間のケガ。11月場所と翌1月場所を休場
。春巡業は心的外傷後ストレス障害(PTSD)で休んだ。

ある親方は「貴ノ岩は事件を大ごとにしたくなかった」と、こう話す。

「なにせ、日馬富士が引退した直後、『これじゃあモンゴルに帰れなくなる……』とこぼしていたからね。
先輩横綱への怒りや不満があったにせよ、引退までは望んでいなかった。
それを貴乃花が協会批判の道具として利用した。
貴ノ岩がPTSDになった原因も殴られたことより、結果的に母国の英雄を引退に追い込んでしまったことが大きかったというんだな。
しかも、訴訟まで起こしたらますますモンゴル人脈の中では肩身が狭くなる。
本当に貴ノ岩の意思で訴えたのかどうか、はなはだ疑問だね」

■千賀ノ浦親方の仰天も当然

訴訟については、4日放送のTBS系「Nスタ」で、東京相撲記者クラブ会友の大隅潔氏が「それは貴乃花の作戦・指示がなければできないことです」と語っていた。
貴乃花は4日発売の「週刊文春」で「弁護士さんに任せていることです」と話していたことから、訴訟を知らなかったわけがない。

しかも、我が子同然の弟子を引き継いでくれた千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)に、訴訟の件を一言も伝えていなかった。千賀ノ浦親方が仰天したのも当然だ。

元貴乃花部屋の力士たちは千賀ノ浦部屋にあっては“新参者”。
ただでさえ慣れない環境に戸惑っているのに、そのひとりが「実は元横綱を訴えています」では、身の置きどころがない。訴訟は泥仕合になっているだけになおさらだ。

貴乃花は「弟子のため」と言いつつ、弟子を盾にし、自分を正当化する。
そうした我が身可愛さ、利己主義は協会内部でも反感を買っていた。
今回の訴訟騒ぎで、貴乃花の弟子に対する本当の態度が、改めて露呈した。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181007-00000006-nkgendai-spo
10/7(日) 9:26配信