現地時間9月29日〜10月5日にトルコで開催された第55回アンタルヤ国際映画祭で、『万引き家族』の是枝裕和監督が監督賞に輝いた。55回の歴史の中で日本映画、そしてアジア人が同賞を獲得するのは今回が初めて。

 今年5月にはカンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞し、第91回アカデミー賞外国語映画賞に日本代表として出品されることも決まっている同作。アンタルヤ映画祭にはコンペティション作品として参加し、作品賞、監督賞、男優賞、女優賞の4部門にノミネートされていた。

 現地時間5日に行われた授賞式には是枝監督に代わってリリー・フランキーが出席。割れんばかりの拍手に包まれながらトロフィーを受け取ったリリーは「国とか言葉をこえて、一つの映画が世界に繋がること、それは一番素晴らしいことだと思います。それを是枝監督がやったことを誇りに思います。サンキューベリーマッチ」とコメントした。

『万引き家族』は都会の片隅で暮らす犯罪で結ばれた家族の絆を映し出した作品。アンタルヤ映画祭では4日夜にトルコでのプレミア上映が実施され、会場の800席は満席。上映後には会場から拍手が巻き起こるなどトルコの観客を魅了した。

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