阪神、ヤンキースなどで活躍した井川慶投手(39)が今もNPB復帰を夢見てトレーニングを続けている。昨季で独立リーグ兵庫ブルーサンダーズとの契約を終了。古巣グラウンドや神戸・ノエビアスタジアムのジムで体を動かす日々だが、かつての沢村賞左腕はどんな心境でいるのか。

 ――NPB復帰の思いはまだある

 井川:プロ復帰というのは表向きというか…。僕はヒジも肩も痛くないし、体が動く。ボロボロになって終わる人が多いんだけど、自分は元気ですし、なおかつ投げられる。いつでも辞められると思っているし、やっていないと打撃投手とかだってできないですから。

 ――とはいえ収入もない

 井川:今はお金が必要かといえばそうでもないし、働かないと家がダメになるというわけではない。どう転がるかはわからないですし、引退とは言わなくてもいいじゃないですか。


 ――ゲームでも勝負にこだわりたい

 井川:eスポーツ(エレクトロニックスポーツ=コンピューター上で行われる競技)なんか面白い! ゴールデンボンバーの人もやっているし、スポンサーがいたら収入になりますよ。eスポーツもいろんな競技があるけど、格闘ゲーはあまり得意じゃないからサッカーゲーかなあ…。野球解説じゃなくてeスポーツの番組できませんかねえ。

 ――今の状態を奥さんはなんと

 井川:納得いくように、と。家族との時間を過ごせるようにしたい。そのために頑張ってきたわけですから。今が金欠だったらヤバイですけどね。何かチャンスは見つけますよ。かつてないふざけた道を歩みますか(笑い)。野球を趣味でできればいいですね。

井川は水戸商から1997年のドラフト2位で阪神に入団。2001年から先発ローテに抜てきされ、02年から5年連続で2桁勝利をマークした。03年は20勝をマークしてチームの18年ぶりのリーグ優勝に貢献。沢村賞、最多勝、最高勝率を獲得した。04年10月にはノーヒットノーランを達成した。

 06年オフにポスティングシステムでヤンキースに移籍したが、5年間でわずか2勝しかできず、2012年からオリックスに入団。4年間在籍して15年オフに戦力外となった。その後は独立リーグの兵庫ブルーサンダーズで練習を続け、17年に選手契約を締結。1シーズンで退団となり、現在もNPB復帰を夢見て練習を続けている。

 多趣味の井川は阪神時代からサッカー、格闘技、ラジコンにはまっていたが、無類のゲーム好きでも知られ、オリックス時代はスマホのポーカーゲームやサッカーゲーム「WCCF」「パニーニフットボールリーグ」などに没頭。WCCFではトーナメントで関東地区のチャンピオンになったことを明かしている。マイペースな性格もあり、球団行事ギリギリまでゲームに没頭し、関係者をひやひやさせることもしばしばだった。

全文はこちらから
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181006-00000005-tospoweb-base