長きにわたってお笑い界の第一線を走り続けるダウンタウン(写真:時事通信フォト)
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 1990年代からゴールデン帯に冠番組を持ち続け、お笑い界のトップに君臨しているダウンタウン。1989年10月開始の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)はいよいよ30年目に突入、1993年10月開始の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)とあわせて長寿番組になっている。その他にも、突飛な企画で好評の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)、はしご酒の本音トーク路線に変更以降好調の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)と、コンビとして4本のレギュラー番組を持っている。

 栄枯盛衰の激しいお笑い界において、なぜ彼らはトップに君臨し続けているのだろうか。お笑い評論家で、著書『とんねるずと『めちゃイケ』の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)のなかで、ダウンタウンについても詳細に言及しているラリー遠田氏が話す。

「松本人志さんも浜田雅功さんも常に時代に合わせ、時代に追いつこうとしている。自分たちの実績に決して胡座をかいていません。たとえば、『ダウンタウンなう』では、昔は酒の飲めなかった2人がだらしない普段の姿をさらけ出している。今までテレビで決して見せてこなかった新しい一面を提供しています。

 細かいことを言えば、言葉遣いも年齢とともに変わっている。上京直後は強めの関西弁でしたが、その後は和らげるようになった。また、松本さんはあの世代のタレントの中では、最近の若者っぽい言葉もよく使う方だと思います。今の時代の空気を逃さないようにしている現れだと思います」

 コンビとしてだけでなく、個々でも相変わらず引っ張りだこである。浜田は『プレバト!!』(TBS系)、『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)というゴールデン帯の番組で司会を務め、松本は『ワイドナショー』(フジテレビ系)でのコメントが毎週ネットニュースで取り上げられるほど注目を集めている。

「浜田さんは、60分番組の収録なら基本的に60分できっちり終わらせるそうです。余分な時間をかけることがないんです。面白そうな話が出ないと思ったら、無理に引っ張らず、割り切って進行する。司会者としての安定感がある。

つづく

9/24(月) 7:00配信ニュースポストセブン
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