http://bushoojapan.com/theater/segodon/2018/09/10/115988
『西郷どん』感想あらすじ視聴率 第34回「将軍慶喜」

本作の視聴率が「爆上げ!」と言われているようです。
10パーセント台まで下がると、13パーセントにアップでもそうなる、という……。

この調子ですと一桁陥落を回避して、『花燃ゆ』の平均視聴率を上回れば
【大勝利!】
とか言われちゃいそう。
問題は数字じゃなくてクオリティだと思うんすけどね。

本作が『八重の桜』のように国際エミー賞にノミネートされないことは明らかです。
それどころか『花燃ゆ』と競る出来だと思います。
まぁ、お前の思い込みだと言われれば、そりゃ価値観の違いとしか言いようがないんですけど。

先週の妊娠告白をほのぼのカップルとみなす意見もあるようですが、
こういう時代物の定型や史実を無視して、
ただのアホみたいなラブコメでウケを狙うあたり、本作はつくづく駄作です。

幕末の薩摩ならば、妊娠したところで男児とわからなければ世継ぎを産んでいないから、喜ぶことにはまだ早い。
当時は流産や産褥死の確立が今より断然高いです。
妊娠は、死への片道切符の可能性すらある。

その辺の記事はまり先生の連載に詳しいです。

これから倒幕という武力行使に及ぼうとするのに、
妻が子連れで「夫を失うかもしれない」可能性すら想像できずに喜ぶ。

まっとうな時代ものならば、あんなバカみたいに妊娠で大はしゃぎだけしないモノです。
深みも何もあったものじゃないんですよ。