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優勝を決めて笑顔の藤井聡太七段
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将棋の藤井聡太七段(16)が9日にインターネットテレビ局「AbemaTV」の将棋チャンネルで放送された非公式戦「第1回AbemaTVトーナメント inspired by 羽生善治」の決勝で佐々木勇気六段(24)を破って初代王者に輝いた。

持ち時間各5分で、1手指すごとに5秒加算される「フィッシャールール」を採用した超早指し棋戦。
自らルールを提案した羽生善治竜王(47)、久保利明王将(43)、高見泰地叡王(25)ら強豪ばかり14人が集った棋戦を制した藤井七段は「初めての持ち時間で不安というか…どうなるか分からないところもありましたけど、優勝という結果を残せたことは自信になりました」と笑顔を見せた。

決勝3番勝負の相手になったのは羽生竜王を準決勝で破った佐々木六段。
昨年7月に史上最多連勝の記録を29で止められた因縁の相手に1局目で先勝を許したが、2・3局と連勝して逆転Vを飾った。
「特に意識はなかったです。盤上に集中しないといけなかったので。1局目は悔しい敗戦だったんですけど、2局目は序盤から積極的に指すことが出来て、良い流れで3局目も積極的に、という方針を貫いたことが結果的に幸いしました」

詰将棋でも超絶的な読みのスピードを披露する16歳だけに、ルールにも順応した。
「少しずつですけど、短い持ち時間に合った戦い方が出来るようになりました。感覚が研ぎ澄まされ、新鮮な面白さを感じました。また今回のようなルールで対局するのは面白いなと思います」。
既に2月の公式戦「朝日杯オープン」戦で全棋士参加棋戦の史上最年少優勝を果たしているが、今回の優勝も次なる領域への大きな勲章になりそうだ。