「球団は、かなりピリピリしていますね。丸の件に関して話すのはタブーになってます」

スポーツ紙デスクが声をひそめるのは、8月半ばに国内FA権を取得した広島カープの丸佳浩外野手(29)が来季、どう動くのかということだ。

優勝マジック10(9月7日現在)と、セ・リーグを独走するカープを中軸打者として牽引する丸。
走攻守三拍子揃った巧打者だが、昨季23本だった本塁打が現時点で31本と長打力も加わった。
さらに出塁率も4割8分超とダントツで、王貞治氏以来となる5割超えも夢ではない。

「元々左投手を苦にしないタイプだが、今年は左投手からの本塁打が12本(昨季1本)と急増。
本人は『自分のスイングができている』と言うだけですが(笑)」(担当記者)

そんな丸がFA宣言すれば争奪戦は必至。
本人も夫人も千葉県出身で「巨人ファンだったらしい」(ベテラン記者)ということと、資金力の面から「移籍するなら巨人」と見る向きが専らだが、本人はかなり悩んでいるらしい。

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「カープは基本的に宣言残留を認めないから、『他の球団の評価も聞いてみたい』は許されない。
また地元のために、という意識が非常に強いので、かつて巨人にFA移籍した江藤智は『裏切者』と呼ばれた。
新井貴浩ですら、復帰した時に選手達が催した歓迎会は『どの面下げて帰って来たんですか会』だったほどです(笑)」(前出・ベテラン記者)

もちろん、球団サイドは引き留めに必死のようだ。

「松田元オーナーは『それなりのものを用意する』と話し、“3年12億円”という大型契約もあると囁かれている。
その一方で現場には『出て行ってしまうかもしれないから、そこは覚悟して補強はしっかりやるように』と伝えているそうです」(前出・デスク)

だが、記者たちの間では、「義理堅い男なので残留するのでは」という声も多い。

「西日本豪雨の時も、個人で被災者への義援金として1000万円を寄付するなど、広島という街、カープという球団に恩義を感じているようです。
それに彼は、野球以外はギャンブルと家族にしか興味がなく、家族の生活環境が変わるのを気にしてるそうですから」(前出・ベテラン記者)

FA権取得時には「何も考えていない」と答えていた丸。果たして丸く収まるか――。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2018年9月13日号)

http://news.livedoor.com/article/detail/15278767/
2018年9月9日 7時0分 文春オンライン