ケニア代表FWオルンガは、ヨーロッパのトップクラブから複数のオファーを受けたのにもかかわらず、柏レイソル入りを決断し、Jリーグ初のケニア出身プレーヤーとなった。

 なぜスペインを去り、日本へやってきたのか。アフリカネーションズカップ予選に参加中のケニア代表ストライカーが、『Goal』のインタビューでその理由を明らかにした。

 ■新しいチャレンジをするのが好き

 24歳のオルンガは、ケニアのクラブでプロキャリアをスタートし、2016年にスウェーデンのユールゴーデンIFに加入。その後、中国の貴州智誠に移籍したが、シーズン途中にスペインのジローナへ期限付き移籍していた。欧州ではトップレベルの戦いが繰り広げられているスペインのラ・リーガから、日本への移籍を決断するのは決して容易なことではなかったが、ケニア人FWは熱意を持って受け入れ、それを「新しい挑戦」と位置づけた。

 「選手として新しいチャレンジをするのが好きで、日本で自分の能力を試したいと思っていたんだ。サッカーを愛するすべてのプレーヤーにとって(Jリーグは)本当に良いリーグだよ」

 そして、8月10日に柏への完全移籍が発表。『Goal』によると、オルンガは約3億6000万円の移籍金で柏に加入し、月額サラリーは約1600万円を受け取るという。同19日の明治安田生命J1リーグ第23節・ジュビロ磐田戦でデビューを果たすと、続く第24節のV・ファーレン長崎戦では、途中出場ながら早速Jリーグ初ゴールをマークした。

 「僕は自信を持っているので、最初のゴールを得ることは良いことだった。(サポーターは)みんな善良な人たちで、誰もが僕にまるで『自宅にいるように』と感じてほしいと思っている。僕もそれに順応しているよ」

ヨーロッパのクラブから複数のオファーを受けながらも、異国の地でチャレンジすることを選んだオルンガ。「素晴らしい時間を楽しみにしているよ。ここのファンは良いし、彼らの歓迎はすでに素晴らしい。できるだけ多くのゴールを決める。それが僕の仕事だよ」と、日本での活躍を強く誓った。

 オルンガは現在、8日に行われるアフリカネーションズ杯予選のガーナ代表戦に臨むケニア代表メンバーに選出されたため、母国で調整を続けている。ゴールが期待されるストライカーは、ハランビー・スターズ(ケニア代表の愛称)が、ガーナに対して良い結果を得ることを確信しているようだ。

 「みんなが調整を進めている。オープニングマッチを失ったのは残念だが、今はガーナ戦に集中しなければならない。重要なゲームだからね。彼らのエリアでボールを持つことができれば、何かを引き出すことができるはずさ」

 ケニアは予選グループFでガーナ、シエラレオネ、エチオピアと同居しており、今回のガーナ戦を含めて年内に4試合が開催される予定だ。(Goal.com)

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