準決勝で激突、ジョコビッチが語った“錦織キラー”の理由

テニスの今季4大大会最終戦、全米オープンは男子シングルス準決勝で世界ランク19位の錦織圭(日清食品)が決勝進出をかけ、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。錦織にとって現在13連敗中の相手。対するジョコビッチはこれだけ好成績を残せる要因について吐露する一方、「彼がノッている時はトップ5級だ」と最大級の警戒を払っている。海外メディアが伝えている

「全米オープン準決勝を前に、ジョコビッチはなぜ自身がニシコリ相手に好成績なのかを説明」と見出しを打って特集したのは英紙「メトロ」だった。記事では、錦織がキャリア最初の3戦で2勝して以降、ジョコビッチ相手に13連敗を喫していることを紹介。なぜ、錦織相手に好成績を残せるのかという問いに対し、ジョコビッチが語っている。

「なぜなら、彼はとても俊敏なプレーをしてくるので、最初の段階から僕を油断のない状態にさせるんだ。彼相手には最初からベストの状態でいかないと倒せないと分かっている」と明かし、パワーよりスピードを売りにしているからこそリズムを渡さないよう、立ち上がりから最大級の警戒で臨んでいることが結果に結びついているという。

 その上で「僕がストレートで勝った試合もあるけれど、長丁場になった試合も多くあるし、わずかな差が勝敗を分けてきた」と大きな実力差はないことを強調。「彼にはテニス界でも屈指のバックハンドがあるし、とても俊敏だ。最も俊敏な選手、ではないとしても、ツアーでも屈指の選手には間違いない」と実力を認めているという。

準決勝は最大級の警戒「ノッている時はトップ5級、タフな一戦になる」

「フットワークが素晴らしい。最近ではウィンブルドンで戦ったけど最初の1、2セットはタフだった。3セット、4セットは僕が良い試合運びをできたと感じているし、自分のものにできた。ただ、これまでも違う大会で何度も対戦しているし、彼はここ(全米オープン)でのプレーを気に入っているだろうね、間違いなく」

 こう語ったジョコビッチは錦織がマリン・チリッチ(クロアチア)を下した準々決勝も印象的だったといい、「彼はとても規律のとれた選手だし、一生懸命だ。才能もある。素晴らしいチームもついているし、良い取り組みができている」と称賛。さらに運命のセミファイナルについても警戒心を強めている。

「彼がノッている時は、間違いなくトップ5、トップ10級の選手だ。大きな大会で優勝したり、グランドスラムの決勝に進むのはなんら疑問ではない。僕自身、タフな一戦になると予想しているよ」

 13連勝を飾っていながら、ジョコビッチに慢心は少しもない。隙を見せない元世界NO1を相手に錦織はファイナルをかけた運命の決戦に挑む

9/7(金) 14:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180907-00035978-theanswer-spo