サッカー日本代表は7日午後7時から、札幌ドームでの国際親善試合でチリと対戦する。今夏のワールドカップ(W杯)ロシア大会後では初めての試合で、森保一監督の初采配となる。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本55位、チリ12位。

 5日は試合会場で冒頭以外を非公開として練習を実施。森保監督体制で初めて本格的な戦術練習を行った。

 チリ戦と11日のコスタリカ戦(大阪・パナソニックスタジアム吹田)での背番号が発表され、MF中島(ポルティモネンセ)が10番となった。【大島祥平】

 ◇3バック導入を示唆

 新生日本代表の一歩目は、どんな戦いをするのか。森保監督はJ1広島監督時代に3バックを基本布陣とし、兼任する東京五輪代表でも同じ。フル代表は長年4バックが続いていたが「私が長くやってきた形でもあるので、ベースとして持っておきたい」と3バックの導入を示唆する。

 初めて非公開にしたこの日の戦術練習でも3バックを基本にしたとみられ、球際で戦うこと、縦を速く突くことも強調したという。広島時代に森保監督の下でプレーした浅野(ハノーバー)は「ポイチさん(森保監督)の意図するサッカーが全員に伝わったと思う。ゲーム形式もあり意思統一していける練習だった」と振り返った。

 ただ、布陣はあくまで「基本」であり、森保監督は「試合中に形を変えながら戦い、対応していくことが現代サッカー」と臨機応変の対応も当然求める。新しいことへの挑戦に三竿(鹿島)は「どんどん次のことを考えないと相手にやられたり、ミスしてしまったりするような練習。常に頭を働かせていないと」と刺激を受けている様子だ。4年後のワールドカップ(W杯)を見据え、骨格を作り上げていく作業が続く。【大島祥平】

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