(パ・リーグ、オリックス0−1西武、21回戦、西武13勝6敗2分、31日、京セラ)西武・菊池雄星投手(27)が31日、オリックス21回戦(京セラ)で7回5安打無失点と好投し、1−0でチームの3連勝に貢献。
10勝目(4敗)を挙げ、球団の左腕では工藤公康(現ソフトバンク監督)以来24年ぶり2人目となる3年連続の2桁勝利を達成した。今オフのポスティングシステムによる米大リーグ移籍が取り沙汰される中、
“ノルマ”の1つの「2桁勝利」をクリア。残る「優勝」に向けチームとともにひた走る。

この日最大ともいえるピンチで、菊池が一気にギアを上げた。1−0と先制した直後の五回だ。
一死一、三塁で大城を膝元に食い込むスライダーで空振り三振に仕留めると、続くロメロにはこの日最速151キロの直球を投げ込み、最後は変化球で右飛に。左拳でガッツポーズを作った。

「今年は右打者の膝元のスライダーが決められていなかった。三振を取れてよかった」

左腕が汗をぬぐった。二回途中には左の腹筋をつるアクシデントもあったが、ベンチ裏で水分と塩分を補給し、続投。
辻監督は以前にも同様の症状が出ていたと明かしたが、本人は「つっただけ。筋肉にダメージがあったわけではない」と軽症を強調した。

これで1986−88、91−94年に達成した工藤公康以来、球団左腕では2人目となる3年連続2桁勝利に到達。
菊池は「いい意味で数字にとらわれなくなる」とホッと一息ついた。

夢舞台に一歩近付いた。球団には将来的なメジャー移籍の希望を伝えており、渡辺シニアディレクター(SD)は一昨年オフに
「2桁勝って優勝したら(ポスティングシステムの申請も)考える」と発言。これでハードルを1つクリアした形だ。

この日もネット裏には米大リーグ11球団のスカウトが集結。日本球界NO・1左腕に熱視線を送った。
残る“関門”は10年ぶりの優勝。
「残りは全部勝つつもりで。チームのためだけにやっていきたい」。エースの言葉に力がこもった。 

http://news.livedoor.com/article/detail/15241155/
2018年9月1日 5時11分 サンケイスポーツ

https://www.nikkansports.com/baseball/professional/score/2018/pl2018083106.html
試合スコア

http://npb.jp/bis/players/51755131.html
通算成績

https://portal.st-img.jp/detail/2db2af2bd24bb51c9e332ab1e8c3bfe4_1535724592_2.jpg