陸上は30日、6日間にわたる全日程を終了した。日本が獲得した金メダルは6個で、日本陸連が目標に掲げた4個を上回った。

 男子マラソン、男子50キロ競歩、十種競技、男子400メートルリレーは日本陸連が獲得を想定していた種目。男子棒高跳びでは山本聖途(トヨタ自動車)が活躍した。男子200メートルの小池祐貴(ANA)の躍進は、短距離陣に大きな刺激を与えた。

 他にも男子100メートルで山県亮太(セイコー)が自己記録タイの10秒00で銅メダルを獲得するなど内容が濃かった種目もある。麻場監督は「選手たちは力を発揮してくれた。来年の世界選手権、再来年の東京五輪に向けた第一歩を良い形で踏み出せた」と評価した。

 2020年東京五輪を見据え、マラソンや競歩で暑熱対策のデータを収集できたことも収穫だ。麻場監督は「今後は選手1人1人の特徴に合わせて対策をアレンジできるかが課題になる」と話す。

 今大会では、カタールが男子1600メートルリレーでアジア新をマークするなど13の大会記録が出た。アジア全体のレベルは上がっており、日本も足踏みできない。日本のメダル総数は18だが、女子はマラソンの野上恵子(十八銀行)の銀など4つのみ。かねて課題だった底上げは急務といえる。

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