巨額マネー動くeスポーツ 「五輪競技化」は中国のためのもの?
平林久和(ゲームアナリスト)

 推進派と懐疑派、それぞれがもどかしい思いをしているのではないだろうか。昨今かまびすしいeスポーツについてである。

 eスポーツ推進派にとって、錦の御旗になるのは五輪である。
 2017年10月にドイツ・ローザンヌで行われた五輪サミットで、国際オリンピック委員会(IOC)は「eスポーツの五輪競技化」に向けて前向きに検討を行う旨を発表した。
 2024年パリ大会から、eスポーツが五輪の正式種目になるかもしれない。

 国際的なスポーツイベントでeスポーツを採用する流れはすでにできている。
 2022年に中国・杭州で開催されるアジア競技大会では、eスポーツが公式メダル種目になると表明されている。
 eスポーツ推進派の論者は、五輪を錦の御旗に掲げて「2018年はeスポーツ元年」と主張する。

 しかしながら、五輪という威光をかさに着たことで反作用も起きている。
 「汗をかかないeスポーツ(=コンピューターゲーム)はスポーツではない」という、eスポーツ懐疑派からの素朴な批判にさらされているのだ。

 「五輪種目だ」VS「スポーツではない」。
 こんな水掛け論が、今日も日本のどこかで展開されているのではないだろうか。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

iRONNA 2018/08/30
https://ironna.jp/article/10573?p=1