2018.08.29
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北川悦吏子Twitterより

 4月から始まったNHK連続テレビ小説『半分、青い。』も、今日で最終回までちょうど1カ月となった。物語もいよいよ佳境に入り始めているが、そんななか、脚本を担当する北川悦吏子氏のツイートが“またもや”物議をかもしている。

 北川悦吏子氏は8月28日に突如このようなツイートを投稿した。『半分、青い。』や自分自身に関するネガティブな投稿は見たくないので、これからはリプ欄は見ないという宣言、そして、フォロワーには「#北川プラス」のハッシュタグをつけて応援のコメントだけ送ってほしいとの要請だ。

<最近、リプライに妙なものが入って、こわくて、読めなくなってます。素敵なリプライも来るので、それは読みたい。ということで、北川さんこれは大丈夫というものに、#北川プラス とつけてください。そしたら、必ず読みます。ハッシュタグ検索もするので、私への暖かい感想はこちらへ。#北川プラス>

 北川氏は同時に<はっはっはっ。さすがに、アンチが、北川プラス!とは、打てないだろう^ ^!と踏み絵の意味もあります。>ともツイートしたが、案の定というか、当然の結果というか、「#北川プラス」には<批判的な意見を受け入れられないのだったら、Twitterも脚本家もお辞めになったらいかがでしょうか。賛同も批判もありな世界でしょう?>といった“批判的な”コメントが殺到している。

 テレビドラマでも、映画でも、音楽でも、絵画でも、漫画でも、文学でも、ありとあらゆる「表現」は、送り手による作品と受け手による批評がうまく相互作用して高め合っていくものである。それは北川悦吏子氏のような大御所脚本家にとっても同様で、視聴者からの意見から耳を塞ぎ続けていれば、時代に合わせた意識のアップデートが出来なくなり、作家としての成長は止まってしまう。それはいずれ、脚本家としての寿命を縮めてしまうことにもつながっていきかねないのではないか。

 思い返せば、『半分、青い。』放送開始前から北川氏のツイッターは常に「炎上」とともにあった。

 『半分、青い。』の時代設定は高度経済成長期から現代にかけてであり、永野芽郁演じる主人公の鈴愛は1971年生まれの人物として描かれる。北川氏自身は1961年生まれのため、1971年生まれのリアルなライフストーリーを知る意図で、『三宅裕司のいかすバンド天国』(TBS系)で好きだったバンドなど、当時の思い出をフォロワーに質問するなどしていた。大御所脚本家の作品づくりの一助となれることに喜んで協力するフォロワーもいる一方で、顔も本名もわからないような相手からの情報を「取材」とすることに対して疑問を呈する声も多く起きた。

>>2以降へ続く